U-20イタリア代表歴もあるDFが豪州代表へ W杯ベスト16と躍進の豪州はどこまで強化されるのか

パルマでプレイするチルカティ photo/Getty Images

アジアのライバルの気になる進化

ワールドカップ・カタール大会ではベスト16に入るサプライズを見せ、アジアを代表する強豪国の1つとして評価を取り戻しつつあるオーストラリア代表。

来年1月のアジア杯でも優勝候補の一角に挙げられるが、ここ最近は招集メンバーにも様々な工夫が見られる。

今回『ESPN』が注目したのは、イタリア・セリエBでプレイする19歳のDFアレッサンドロ・チルカティだ。
同選手はイタリア出身ではあるが、その後オーストラリアへ移住。代表はイタリアとオーストラリアの両方を選ぶ権利を有しており、U-20のカテゴリーではイタリア代表を選択していた。

しかし、チルカティはA代表でオーストラリアを選択。オーストラリアは今月15日にワールドカップでも対戦したアルゼンチン代表と親善試合を組んでいるが、そのメンバーにはチルカティが名を連ねている。

2003年生まれのチルカティは191cmのサイズを誇るセンターバックで、今季はセリエBで15試合に出場している。

カタール大会でコンビを組んだハーツDFキー・ロールズ、レスター・シティDFハリー・ソウターと合わせ、オーストラリアの最終ラインはさらに強固なものになると予想される。

また、中盤では今年3月にマンチェスター・シティ所属のMFアレクサンダー・ロバートソン(20)も招集している。

同選手はU-17とU-18のカテゴリーでイングランド代表を選択していたが、今年3月に行われたエクアドル代表戦でオーストラリア代表デビューを果たしている。今季はシティのU-23カテゴリーで経験を積んでおり、20歳と伸びしろも気になるところ。

彼らは次のワールドカップ2026年大会を迎える頃に主力となっている可能性もあり、来年のアジア杯でも日本の敵となるかもしれない。アジアのライバル国としてオーストラリアが力をつけるのは歓迎すべきことでもあり、次の日豪戦はなかなか面白い戦いとなるかもしれない。

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