オバメヤン、ハーランドとも成し遂げられなかった夢 “33歳”の天才・ロイスに見えるブンデスの頂点

ドルトムントで10年以上戦うロイス photo/Getty Images

2012年からチームを支えてきた

今季のドイツ・ブンデスリーガも残り1試合。現在はドルトムントが勝ち点70で首位に立っており、2位バイエルンとは2ポイントの差がついている。ドルトムントが最終節のマインツ戦に勝利すれば、2011-12シーズン以来となるリーグ制覇だ。

その瞬間を誰よりも待っていたであろう選手がいる。2012年よりドルトムントでプレイするFWマルコ・ロイスだ。

ボルシアMGで期待の若手として活躍していたロイスは、2012年にドルトムントへと移籍。ロベルト・レヴァンドフスキやマリオ・ゲッツェらと魅惑の攻撃陣を形成し、2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ準優勝の成績も残した。
ただ、ブンデスリーガは制覇したことがないのだ。前述したレヴァンドフスキとゲッツェはその後ライバルのバイエルンへ移籍してしまい、他にも近年はウスマン・デンベレ、ピエール・エメリク・オバメヤン、ジェイドン・サンチョ、アーリング・ハーランドなど、ロイスは優秀なチームメイトを見送ってきた。そのたびに悔しい思いもあっただろう。

そんなロイスにとって今季は絶好のチャンスだ。今季は負傷離脱していた時期もあり、最近も途中出場が大半だ。決して納得いくシーズンではないだろう。

それでもカリム・アデイェミ、ドニエル・マレン、ジュード・ベリンガムら若手がチームを引っ張っており、ブンデスの優勝争いをコントロールしているのはドルトムントだ。

SNS上でも「ロイスは長年ドルトムントに忠誠を誓ってきた。彼はブンデスリーガのタイトルにふさわしい」、「今度こそ優勝してほしいレジェンド」などファンから優勝を望む声が多く挙がっている。

怪我には何度も苦しんできたが、ドイツの天才と絶賛されてきたロイス。33歳での初ブンデス制覇まであと1勝だ。

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