男子の次はなでしこジャパンのW杯挑戦迫る 《パワーランキング11位》のなでしこは新時代築けるか

上位進出へ期待かかるなでしこジャパン photo/Getty Images

課題は得点力

7月20日より始まるFIFA女子ワールドカップ2023まで100日を切った。今大会より出場国数が32に増加しており、これまで以上の熱戦が開催地オーストラリア&ニュージーランドで展開されることだろう。

それを前に英『The Guardian』が女子代表チームのパワーランキングを紹介しているが、気になる『なでしこジャパン』のランキングは11位と紹介されている。優勝を達成した2011年当時ほどの評価は得られていないが、それでもランキング上位だ。

バイエルンDF熊谷紗希、ローマDF南萌華、ウェストハム・ユナイテッドFCウィメンDF清水梨紗、マンチェスター・シティWFC所属MF長谷川唯、リヴァプールFCウィメンMF長野風花、トッテナム・ホットスパーFCウィメンFW岩渕真奈など海外組も多く、上位進出へ期待がかかる。
ただ、同メディアは「上位国相手に一貫性を欠く」と課題も指摘。11日にはデンマーク代表と親善試合を戦い、0-1で敗れている。得点力は1つの課題で、デンマークは今回のパワーランキングで1つ上の10位に選ばれている。こうした強敵から得点を奪っていかなければ上位へ進めない。

今年2月のシービリーブス杯でもブラジル(0-1)、アメリカ(0-1)戦をどちらも無得点で落としており、ブラジルはパワーランキング8位、アメリカは2位といずれも強敵だ。

なでしこジャパンはグループステージ初戦でザンビア、コスタリカ、スペインと同居しており、ザンビアは出場32ヶ国中ではワースト2位となるパワーランキング31位、コスタリカも26位と高くない。

ザンビアは今月韓国代表と親善試合2連戦を行い、2-5、0-5のスコアで完敗している。コスタリカもポーランドに1-2、スコットランドに0-4と連敗しており、この2試合では確実に勝ち点が欲しいところ。最終節で戦うスペインはパワーランキング6位と日本より上の評価だ。

グループステージ第2戦でコスタリカ、第3戦でスペインと当たる流れは昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会を戦った男子日本代表とまったく同じだが、なでしこはどこまで勝ち進めるのか。近年は女子サッカー界のレベルが急速に上がっており、力をつけている上位国相手になでしこがどこまで食らいつけるのか楽しみだ。

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