ナポリ、エースが負傷離脱も不安はなし? スクデットとビッグイヤーの2冠へ

負傷離脱することとなったオシムヘン photo/Getty Images

今季の平均得点は不在時の方が高い

ナポリは3月31日、ナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンが左内転筋を負傷していることを発表した。

現在24歳のオシムヘンは、ヴォルフスブルクやリールなどを経て2020年夏にナポリへ移籍。怪我に苦しみながらも、ピッチでの存在感は抜群で、加入1年目から着実に結果は残してきた。ただ、昨季までの2年間の活躍はまだまだ序の口だったようで、3年目の今季、本格的に覚醒。ここまで公式戦29試合に出場して25ゴール5アシストを記録している。オシムヘンの活躍もあり、チームもチャンピオンズリーグではクラブ初の準々決勝進出を果たし、セリエAでも首位を独走してるのだ。

そんなエースを、このシーズン終盤の大事な時期に負傷で欠くこととなってしまったナポリ。怪我が軽いものであるならば、10〜12日程度で復帰できるのではないかとの地元メディアの報道もある。ただ、少しでも長引けば、4月にはミランとの対戦が3度(2日のセリエA第28節、12日のCL準々決勝1stレグ、18日のCL準々決勝2ndレグ)も控えており、チームにとっては大きな痛手となるに違いない。
しかし、そんな不安を払拭するデータもナポリには存在する。オシムヘンは今季前半にも負傷離脱していた時期があり、9月と10月の大半の試合を欠場していた。その間にナポリは公式戦7試合を消化したのだが、7戦全勝。9月18日に行われたセリエA第7節では、アウェイの地でミラン(2-1)も撃破しているのだ。

さらに、伊『Gazzetta dello Sport』によると、今季の1試合あたりの平均得点数もオシムヘンが出場時は「2.4ゴール」なのだが、彼の不在時は「3.1ゴール」と高くなっているとのこと。同メディアは「ナポリはいつものように足跡を残す準備ができている」と綴っている。オシムヘン以外にもフビチャ・クヴァラツヘリアら好調な選手が多く、それだけ今季のナポリはチームとして強い。

オシムヘンのはっきりとした復帰時期はわからない。スクデットだけでなくビッグイヤー獲得の可能性も残しているナポリは、この窮地を乗り越えることができるのか。

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