「FBIのインタビューみたいだった」 エブラが「殺される」と感じたファーガソンとの初対面

長年共闘したエブラ氏とファーガソン氏 photo/Getty Images

重要な補強だった

才能溢れる選手たちが集結した所以とも言えるのか。現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで活躍したパトリス・エブラ氏は、初対面の時からアレックス・ファーガソン氏に心を奪われていたようだ。

2000年代前半にリーグ・アンのモナコで頭角を現し、2006年にマンUへと移籍したエブラ氏。在籍8シーズン半で5度のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝を経験した彼は、クラブ史に残る名左サイドバックとなった。

その後ユヴェントスやマルセイユ、ウェストハム・ユナイテッドなどでのプレイを経て、2019年に現役引退を発表したエブラ氏は、先日マンU時代のチームメイトであるリオ・ファーディナンド氏のYouTubeチャンネル『Five』に出演。モナコからマンUへ移籍する直前に、パリのシャルル・ド・ゴール空港でファーガソン氏と会った時のことをこのように回想している。
「私が覚えているのは、彼(ファーガソン氏)が私に質問してきたことだ。『君は酒を飲むのか?』『いいえ』『外出するのは好きか?』『時々(外出します)』『試合で負けない準備はできているか?』『はい』『引き分けも許さない覚悟はあるか?』 『はい』」

「FBIのインタビューみたいだった。そして握手を交わした時、私はこんな感じだった。『もし彼を失望させたら、私はこの男に殺されるだろう。覚悟はできている』と。本当に印象的な出来事だった」

「エリック・カントナがいたからユナイテッドの試合は観ていたし、その影響は私にとって大きかったが、(ファーガソン氏に)実際に会った時は何か特別なものを感じた。この人のためにがんばれば、クラブに勝利をもたらし、何かを成し遂げることができるだろうとね」

エブラ氏は当時リヴァプールやインテルへ移籍する可能性もあったと明かしているが、このファーガソン氏との会話がマンU行きを決意する決定打になったようだ。こういったエピソードからも、当時のマンUがファーガソン氏を中心に回っていたことがよく窺える。

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