スタメン復帰&アシスト記録も…… ダロトが取り返したい「試合勘」と「右SBレギュラーの座」

リーズ戦で復帰したダロト photo/Getty Images

ダロト離脱中はワン・ビサカがその穴を埋めていた

DFアーロン・ワン・ビサカが体調不良でメンバー外となったこともあり、9日のリーズ・ユナイテッド戦で先発出場を果たしたマンチェスター・ユナイテッドのDFディオゴ・ダロト。負傷離脱していたため約1ヵ月ぶりの戦線復帰となったが、良いプレイと課題の両方が表れた試合となった。
 
エリック・テン・ハーグ監督の下、右サイドバックのレギュラーとして重宝されていた今季のダロト。しかし、先月11日に行われたカラバオカップのチャールトン・アスレティック戦でハムストリングを負傷し、34分に途中交代。それ以来ピッチから遠ざかっていたが、前節のクリスタル・パレス戦でベンチ入りを果たし、ワン・ビサカが欠場となった今回のリーズ戦ではスタメンの座に返り咲いている。
 
この試合でダロトが最も輝いたのは、2点のリードを許していた62分のシーンだ。右サイド深い位置でFWファクンド・ペリストリからの落としを受けると、ワンタッチで高精度のクロスを中央へ送る。これにFWマーカス・ラッシュフォードが頭で合わせ、マンUが1点差に詰め寄った。
 
結果的に1アシストを記録してチームの勝ち点1獲得に貢献したダロトだが、試合を通してみると離脱前ほどのパフォーマンスは攻守において発揮できていなかった。82分にはDFタイレル・マラシアと交代してベンチに下がっている。
 
しかも前半開始早々と後半開始早々に喫した2失点はどちらもダロトのいる右サイドから崩されている。特に1失点目はダロトのパスを狙われ、そこから起点を作られた形だ。
 
今回のダロトの場合、調子が悪いというよりは試合勘が不足していた影響が大きいように思えるが、12日に再度行われるリーズとの試合ではもう少し以前の状態に近づけることができるか。ポジション争いのライバルであるワン・ビサカがワールドカップ明けから期待以上の働きを見せているだけに、ダロト本人も多少の焦りや危機感を抱いているはずだ。

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