アジアカップ決勝で日本を撃破した時は凄かったが…… カタールは次のW杯へアジア予選を勝ち抜けるのか

サンチェス体制には区切りがつくことに photo/Getty Images

真の実力が問われるのはここからだ

FIFAワールドカップ・カタール大会から約2週間。ひとまずホスト国のカタール代表が目標にしていた大舞台が終わった。

自国でのワールドカップにすべてを懸けて強化してきたカタールだったが、結果はグループステージ敗退。それも3戦全敗と良いところがほとんどなかった。ホームサポーターの声援を受けてグループステージ突破への期待もあったが、世界の壁は厚い。

この大会を終え、カタール代表はチームを指揮してきたフェリックス・サンチェスとの契約が満了した。バルセロナのカンテラでも仕事をしていたサンチェスは、2006年よりカタールの育成組織であるアスパイア・アカデミーで仕事を開始。
その後U-19、U-23とカテゴリーを上げていき、2017年にカタールA代表の監督に就任した。アジアカップ2019では決勝で日本代表も敗れてしまい、自国のリーグでプレイする選手を中心にチームを組むカタールの強さは印象的だった。

しかし、アジアカップ制覇からの上積みがなかった。カタールはコパ・アメリカやワールドカップ欧州予選に参加するなど精力的に強化策を打ってきたものの、ワールドカップ本番でも攻撃の軸はアジアカップ2019と同じアクラフ・アフィーフとアルモエズ・アリの2人で、実質あのアジアカップがピークだったとも言える。

4年後の2026年大会からは出場国が48に拡大し、アジア枠も現行の4.5枠から8.5枠まで増枠される。カタールも次回は実力で予選を勝ち抜く必要があるが、フェリックス・サンチェスが去ったチームはもう一度ワールドカップのピッチに立てるだろうか。ワールドカップ本番でのパフォーマンスを見る限り、まだカタールはアジアの強豪の仲間入りを果たしたとは言い難いか。

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