バルサで将来を嘱望された“クロアチアのメッシ”の現在 欧州各国を渡り歩き母国へ復帰も……

10代でバルセロナ入りするものの photo/Getty Images

バルサやミランに所属したハリロビッチ

若くしてバルセロナへ加入して将来を嘱望された男は、母国でもがき続けている。元クロアチア代表のMFアレン・ハリロビッチだ。

ディナモ・ザグレブのアカデミーから2012年に16歳でプロ契約を結び、同年にデビューを飾る。リーグ最年少ゴールやUEFAチャンピオンズリーグにも出場するなど経験を積み、17歳で公式戦62試合8ゴールを記録した。

そんな逸材にビッグクラブが目を付け、最終的にはバルセロナへと移籍を決断する。加入初年度はバルセロナBでプレイを続け、29試合4ゴールを決めると、同年のコパ・デル・レイではバルサのトップでデビュー。翌年にはスポルティング・ヒホンへと武者修行し、ラ・リーガで36試合3得点と主力に成長した。

しかしその後もレンタル移籍は続き、ハンブルガーやラス・パルマスなど転々とし、結局バルサでのトップ出場は1試合のみでミランへと移籍。ミランでもスタンダールやヘーレンフェーンなどで期限付き移籍し、毎年のようにクラブが変わって安定したパフォーマンスを発揮することができなかった。

バーミンガム、レディングを経て今季からクロアチアのリエカへ加入。およそ8年ぶりの母国復帰を果たし、新たなスタートを切った。昨季は10チーム中リーグ4位のリエカだったが、ここまで16試合で4勝3分9敗と低迷。ハリロビッチも7試合の出場で先発はわずか4試合のみとチームも個人としても苦しい状況が続いている。第12節のゴリツァ戦でPKでの今季初ゴールを決めたものの、その後は出場できていない。

若くして才能を放ち、足元のテクニックやドリブル、キック精度を兼ね備え、バルセロナに加入したことも相まって、“クロアチアのメッシ”として期待されてきたハリロビッチ。母国でも苦しんでいるMFだが、その才能を発揮することができるのだろうか。

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