1年半前の2021年3月、ミランはヨーロッパリーグのベスト16でマンチェスター・ユナイテッドに敗れた。
それが今ではチャンピオンズリーグのグループステージを突破し、決勝トーナメントへと駒を進めることになったのだ。昨季はスクデットも獲得しており、この1年半の成長は見事だ。
1年半前のマンU戦に出場していたDFピエール・カルル、フィカヨ・トモリ、MFサンドロ・トナーリ、FWラファエル・レオンといった若手は指揮官ステファノ・ピオリの下で順調に成長し、今では信頼の置ける若手選手となった。
今季のチャンピオンズリーグ・グループステージは最初の3試合を1勝1分1敗でスタートする渋いものとなったが、第5節のディナモ・ザグレブ戦、第6節のザルツブルク戦をともに4-0で制してグループ突破を決めた。こうした大事なところで結果を出せるようになったのも、ミランが強くなった証と言えよう。
勝負のザルツブルク戦前、中盤の若きリーダーとなりつつあるトナーリは「2年前のヨーロッパリーグから今日まで、僕たちにふさわしい道だった。ボトムの位置から始め、ここまで来たんだ」とチームの成長に関して手応えを口にしていた。
今季はセリエA連覇を目指しつつ、チャンピオンズリーグでもベスト16へと駒を進めるのが1つの目標だったと言える。その第一ステップをクリアしたことになり、チームは若い選手とともに正しい道を進んでいる。
決勝トーナメントでもどこまで上を目指せるか注目で、着実に強いミランが戻ってきている。