鎌田大地は“香川真司の領域”に届いたか カウンタープレスまで絶賛される現日本最高のMFへ

フランクフルトの攻撃の中心となっている鎌田 photo/Getty Images

ドルトムント時代の香川に近づいている

攻撃的な選手という点において、ドイツ・ブンデスリーガで最も活躍した日本人選手は香川真司だろう。守備面のNo.1はフランクフルトの長谷部誠かもしれないが、ドルトムントでのリーグ連覇の功績を考えれば攻撃面は香川で間違いない。

その香川に一歩ずつ近づいているのが、フランクフルトで攻撃をコントロールする鎌田大地だ。昨季までもテクニックは印象的だったが、今季は守備の評価も上がっている。ボランチで起用されることもあるが、その役割に上手く適応しているのだ。

独『Hessenschau』は守備面のデュエルが飛躍的に伸びていると評価。今ではデュエルも強みになってきたと絶賛する。
「シーズンの初めにベンフィカへ移籍しようとしていたところにオリバー・グラスナーが介入し、鎌田はフランクフルトに留まった。今ではチームに不可欠な存在で、ここ数週間もいくつかのポジションで印象的だった。26歳の鎌田はテクニック、ゲームビジョンが優れていることは知られていたが、ボール奪取も印象的だ。過去数年デュエルは鎌田の大きな弱点だったが、今では新たな強みとなった。2列目ではカウンタープレッシングの部分でチーム最高の1人だ。さらにポジションを下げた場合は、隣のローデやソウとスムーズに適合している」

今ではフランクフルトのリーダー的存在となりつつあり、それは日本代表でも同じだ。ワールドカップでも攻撃、守備の出発点としての貢献が期待され、鎌田次第なところもあるだろう。今の2列目では日本代表で頭一つ抜けている実力者と言える。

ドルトムントでの香川もユルゲン・クロップの下でプレッシングの技術が評価されていたが、鎌田もそこが伸びてきた。得点に絡む機会も増えており、香川の領域に近づきつつあるのではないか。

フランクフルトがブンデスリーガ制覇を狙うのは難しいかもしれないが、昨季はヨーロッパリーグも制した。鎌田もブンデスリーガ史に残るサムライと言えよう。

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