ミランに光明が差したB・ディアスの右サイド起用 ユーヴェ戦で見つけたヒントをチェルシーとのリベンジマッチに活かせるか

ユーヴェ戦相手に完全な個人技でゴールを決めた photo/Getty Images

普段はトップ下での起用が多いディアス

9日に行われたユヴェントスとのビッグマッチを2-0で制したミラン。MFブラヒム・ディアスはこの試合で右ウイングとして先発出場を果たし、ゴールという最高の結果でその起用に応えた。
 
FWアレクシス・サレマーカーズやFWジュニオール・メシアスといった右サイドの選手が軒並み負傷離脱している現在のミラン。ステファノ・ピオリ監督は先日行われたチャンピオンズリーグのチェルシー戦でオールラウンダーのMFラデ・クルニッチを右WGで先発起用したが、3-0の完敗を喫していた。
 
中2日で行われた今回のユーヴェ戦では、ディアスを右サイド、MFトンマーゾ・ポベガをトップ下で起用したピオリ監督。右サイドバックもDFセルジーニョ・デストからDFピエール・カルルに変更し、カルルのいなくなったセンターバックにはDFマッテオ・ガッビアをスタメンで起用。ここ数試合離脱していたDFテオ・エルナンデスもこの大一番で先発復帰を果たしている。
 
試合は前半終了間際にコーナーキックからDFフィカヨ・トモリが先制ゴールを決めると、54分にディアスが独力で追加点を奪う。FWドゥシャン・ブラホビッチのパスミスを中盤で拾ったディアスは、相手DF2人をかわしながらボックス内に侵入。相手DFがシュートコースを消しに来る中で一足早くシュートを放ち、ボールはGKヴォイチェフ・シュチェスニーの手を弾きながらネットに吸い込まれた。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、試合後にピオリ監督がディアスの右サイド起用について言及。64分からはFWチャールズ・デ・ケテラエルがディアスに代わって右サイドに入ったが、そのポジションで起用するならディアスの方がふさわしいという考えを明らかにしている。
 
「右サイドのデ・ケテラエルについて? 彼はそこでプレイすることもできるが、彼の特長を最大限に引き出せる訳ではない。私の考えでは、そのポジションでより良いパフォーマンスを発揮できるのはディアスだ。ブラヒムは素晴らしいが、他の選手と同じようにプレイしたければ全てのチャンスを活かさなければならない。これまでの私の選択にはあまり満足していないようだが、彼はいつも準備してくれている」
 
右サイドのテコ入れやT・エルナンデスの復帰、ガッビアの先発起用が功を奏した今回のユーヴェ戦。12日にはCLのホーム・チェルシー戦を控えているが、この流れを維持したままリベンジを果たすことができるか。

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