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22本のシュートを放ちながら1ゴールと決定力を欠いた
リーグトップの勝ち点14で並んでいたナポリと対戦し、1-2の敗戦を喫してしまったミラン。FWラファエル・レオンの不在が響いたことは誰の目から見ても明らかだった。
前節のサンプドリア戦で後半開始直後に2枚目のイエローカードを提示されてしまったレオンは、今節ナポリ戦に出場することが叶わず。今季すでに公式戦3ゴール5アシストを記録している彼の不在に、ステファノ・ピオリ監督がどう対処するのか注目が集まった。
トップ下が主戦場のMFブラヒム・ディアスや右ウイングを本職とするMFアレクシス・サレマーカーズを左サイドに回すことなども想定されたが、ピオリ監督はオールラウンダーMFラデ・クルニッチの左WG起用を決断。FWオリヴィエ・ジルーやFWチャールズ・デ・ケテラエル、サレマーカーズらと共に、ナポリディフェンス陣に挑んだ。
ミランは前半からゴールに迫ったものの、GKアレックス・メレトのファインセーブなどに阻まれ、ノーゴールで前半を終える。1点を追う展開となった後半途中にはクルニッチをディアスに、サレマーカーズをFWジュニオール・メシアスに代え、前線のテコ入れを図った。
この交代が功を奏し試合の流れを変えたミランは、デ・ケテラエル、DFテオ・エルナンデスの連携からジルーがボックス内でクロスに合わせて同点ゴールをゲット。しかし、その後はシュートがクロスバーに阻まれるなど、あと一歩のところで追加点を奪うことはできなかった。
伊『Gazzetta dello Sport』は、昨季から続いたミランのリーグ戦連続無敗記録が22で途絶えたことについて言及。レオン出場時の無敗記録がまだ続いていることについても触れながら、彼がいれば全く違ったチャレンジになっていたことは確かだと伝えている。
レオンに代わって左WGを務めたクルニッチやディアスも奮闘していたが、レオンが欠場してしまうとミランの生命線である左サイドからの攻撃がテオ・エルナンデス頼みになってしまう印象は否めない。
レオンの代役を担うと見られていたFWアンテ・レビッチやFWディボック・オリギが負傷離脱中という不運もあったが、彼の不在時にどう対応するかはもう少し策を練っておく必要があるだろう。理想のシナリオは、好パフォーマンスを見せながら未だゴールに絡むことができてないデ・ケテラエルが、レオンに並ぶもう1本の攻撃の軸として機能することか。