新たな若手有望株・ヴランクスがデビュー
サンプドリア戦でミランデビューを飾ったU-21ベルギー代表MFアステル・ヴランクス(19)。昨季限りで退団したMFフランク・ケシエの穴を埋める気は満々のようだ。
パリ・サンジェルマンへ移籍したMFレナト・サンチェスなど、中盤の補強を目論んでいた今夏のミラン。さまざまな選手の名前が挙がったが、移籍市場閉幕ギリギリでヴォルフスブルクにいたヴランクスを買取オプション付きのローンで獲得することに成功した。
今回のサンプドリア戦ではFWラファエル・レオンが51分に2枚目のイエローカードを受け退場。数的不利にありながらミランが1-2とリードしている中、ヴランクスはMFトンマーゾ・ポベガに代わって78分から出番を得た。
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、この試合後、ヴランクス本人がデビュー戦の感想や今後の展望についてこのようなコメントを残している。
「ミランはいつも遠くから見ていた偉大なクラブだ」
「ここに来たからには、このユニフォームを着るのに値するよう全力を尽くすつもりだ。土曜日のデビュー戦はチャレンジだった。僕たちは10人だったし、ミスは許されない状況だった。大きな感動を味わったよ」
「彼(ステファノ・ピオリ監督)はいつも僕にアドバイスをくれるし、助けてくれる。イタリア王者ミランの一員になれて光栄だよ。施設は素晴らしいし、ベストを尽くすモチベーションを与えてくれる」
「より攻撃的なポジションか、より守備的なポジションのどちらかを選ばなければならないなら前者を選ぶけど、僕のポジションは今の位置だ。ミランを選んだ理由の一つは、僕のような若い選手がたくさんいること。繰り返しになるけど、僕は強い意志を持ってここにやってきた。自分の実力をみんなに見せたい。ケシエの跡を継ぐ覚悟はできているか? 僕は常に前向きだし、準備はできているよ」
現状ピオリ監督はMFサンドロ・トナーリ、MFイスマエル・ベナセル、ポベガの3選手をメインにボランチで起用しているが、リーグ戦、チャンピオンズリーグ、国内カップ戦を並行して戦うことを考えれば、ヴランクスの出番はこれからどんどん増えていくはず。彼がミランの一員としてどういったプレイを見せるのか、今度は11人揃った状態で試したいところだ。