西村負傷交代も渡辺、エドゥアルドが奮闘でF・マリノスが2連勝 2位川崎に勝ち点差詰めさせず

負傷で中心人物欠くもエドゥアルドが最終ラインからチームをまとめ上げた photo/Getty images

次節は京都戦だ

明治安田生命J1リーグ第29節横浜F・マリノス対アビスパ福岡の一戦が行われ、1-0でホームのF・マリノスが勝ち点3を獲得した。

これでF・マリノスは2連勝。2位川崎フロンターレも同日開催のサンフレッチェ広島戦で勝利しているが、F・マリノスも白星を挙げたため勝ち点差は変わらず3のままに。対する福岡はこれで8連敗。失点数は32と上から6番目の好成績だが、得点数21はリーグワーストの数字だ。

F・マリノスは前回対戦で敗れた福岡にリベンジ成功となった。5月21日ベスト電器スタジアムで対戦しており、攻め込むもゴールを奪えず0-1で敗れている。今節も堅守に苦しんだが、西村拓真がバイタルエリアで上手く前を向き、最後はアンデルソン・ロペスがゴール右にシュートを沈めている。
今季マルコス・ジュニオールからポジションを奪った西村はバイタルエリアを使った攻撃を得意としている。マルコスほどのアイデアはないが、運動量を武器に様々なポジションに顔を出し攻撃を活性化させる。

その西村は負傷交代でベンチに下がってしまった。福岡の奈良竜樹に踏まれた足元を負傷し、試合後のインタビューにて「今シーズン(復帰すること)は難しくなる」とケヴィン・マスカット監督は怪我の状態について言及している。

西村の負傷交代で失速しなかったことがこの勝利の要因といえる。ボランチの渡辺皓太が一つ前にポジションを上げて奮闘しており、攻守両面で存在感を披露した。165cmと小柄な選手ではあるが、屈強な福岡の選手たちに負けないたくましさを見せており、好調さをアピールした。

中盤の躍動に応える形で最終ラインではエドゥアルドが頼れるパフォーマンスを披露した。4回のクリアに2回のシュートブロックとボックス内で体を張り、空中戦では5勝とロングボールを多用する福岡の攻撃を防いだ。サガン鳥栖から加入後は不安定なプレイを見せるゲームが続いたが、第23節鹿島アントラーズ戦から5試合連続でのスタメンとマスカット監督からの信頼を得ている。福岡は188cmのフアンマ・デルガドや181cmのジョン・マリと屈強な選手なFWを揃えているが、安定感抜群のエドゥアルドが彼らの攻撃をシャットアウトした。

F・マリノスは14日にアウェイで京都サンガF.C.と対戦する。おそらく西村は起用できず、トップ下は渡辺かマルコスになる。トリコロールの10番はここで存在価値を示したい。今季はまだリーグ戦ではノーゴールとイマイチ調子が上がってこない。中3日のミッドウィーク開催であり、出番は与えられるだろう。

西村の怪我の詳細な状態はまだクラブから発表されていないが、おそらく重症だ。リーグ戦はまだ7試合残っており、誰が西村の抜けた穴を埋めることになるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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