アントニーがユナイテッド?アーセナルの中盤補強は? 22-23シーズン移籍市場閉幕まで残り僅か『プレミアBIG6動向まとめ』

アントニーはマンチェスター・ユナイテッドで恩師と再会なるか photo/Getty images

まだまだ動きはあるだろう

プレミアリーグの夏の移籍期間は6月10日から9月1日までとなっている。残り約1週間であり、駆け込みでの多くの移籍が行われることになるだろう。プレミアのビッグクラブは資金的に余裕があり、まだ選手獲得を狙っているはずだ。

『アーセナル』
アーセナルはここまでオレクサンドル・ジンチェンコ、ガブリエウ・ジェズス、マット・ターナー、ファビオ・ビエイラ、マルキーニョスを獲得している。残りの補強ポジションは2つで、中盤とサイドアタッカーだ。候補はレスター・シティのユーリ・ティーレマンス、ウルブズのペドロ・ネト、クリスタル・パレスのウィルフレッド・ザハの名前が挙げられている。成立する可能性が一番高いのがティーレマンスで、彼を獲得することができればトーマス・パルティをはじめとする中盤の層を厚くすることができる。

『チェルシー』
チェルシーはマルク・ククレジャ、カーニー・チュクエメカ、ガブリエウ・スロニーナ、カリドゥ・クリバリ、ラヒーム・スターリング、チェーザレ・カサデイを獲得している。補強の噂でいえばバルセロナのピエール・エメリク・オバメヤンやエヴァートンのアンソニー・ゴードン、レスター・シティのウェズレイ・フォファナだ。フォファナ以外の2人は獲得で問題なさそうだが、フォファナはレスターとの交渉が上手くいっていない。3度目のオファーとして7000万ポンド(日本円にして約113億円)のビッグオファーを提示したが、レスターの反応は変わらなかったようだ。そのためハリー・マグワイア獲得に動いているとの話もあり、アントニオ・リュディガーとアンドレアス・クリステンセンが抜けた守備陣の補強に四苦八苦している。
『リヴァプール』
カルビン・ラムゼイ、ダルウィン・ヌニェス、ファビオ・カルヴァーリョを獲得したリヴァプール。トレント・アレクサンダー・アーノルドの控え、サディオ・マネが抜けたセンターフォワードの穴埋め、期待の若手とベストな補強を見せたリヴァプールだが、怪我人が続出しており、とくに中盤の戦力が足りない。指揮官であるユルゲン・クロップは英『The Athletic』にて「(プレイ可能な)選手をもっと増やしたい」と話しており、スカッドの薄さを嘆いている。中盤ではボルシア・ドルトムントのジュード・ベリンガムが獲得候補とされているが、これといって進展はない。

『マンチェスター・シティ』
シティはセルヒオ・ゴメス、カルヴィン・フィリップス、シュテファン・オルテガ、アーリング・ハーランドを獲得した。昨季の冬に獲得したフリアン・アルバレスもチームに加わっており、近年悩まされていたストライカー問題は解決している。サイドバックではククレジャを逃したが、ゴメスを獲得しており、直近のバルセロナ戦でシティデビューを飾った。獲得があるとすればベルナルド・シウバの去就次第だが、英『Manchester Evening News』によるとバルセロナからの具体的なオファーはなく、移籍は成立しないと考えられている。そのためシティが移籍市場で動く可能性も低い。

『マンチェスター・ユナイテッド』
エリック・テン・ハーグが就任したユナイテッドはカゼミロ、リサンドロ・マルティネス、クリスティアン・エリクセン、タイレル・マラシアを獲得した。チームの問題とされていた守備的MFはカゼミロ獲得で解決されるだろうと考えられており、次はGKか。ダビド・デ・ヘアはセービングに関してはワールドクラスだが、ビルドアップへの関与やディフェンスラインの裏を突くロングボールへの対応など現代的なGKに必要とされるスキルがイマイチ足りない。ニューカッスルのマルティン・ドゥブラフカやフランクフルトのケヴィン・トラップが候補であり、デ・ヘアとポジションを争うことになるか。

テン・ハーグの教え子であるアヤックスのアントニー獲得に迫っていると英『The Sun』が伝えている。総額8400万ポンド(日本円にして約135億円)のオファーをユナイテッドが提示し、アヤックスは移籍を認めたようだ。非常に高額であり、イングランドでのパフォーマンスが振るわなければ高い確率で“パニックバイ”だと批判されてしまうだろう。

『トッテナム』
トッテナムの移籍市場での動きは非常に的確だった。ジェド・スペンス、クレマン・ラングレ、イヴ・ビスマ、フレイザー・フォースター、イヴァン・ペリシッチ、リシャルリソン、デスティニー・ウドジェの7人を獲得した。昨季の弱点であったウイングバックをスペンス、ペリシッチ、ウドジェ(今季はローンでウディネーゼでプレイ)で強化しており、ペリシッチは早くも2アシストを記録している。コンテはさらなる補強を目指しており、リーズのダニエル・ジェイムズやウルブズのアダマ・トラオレ、チェルシーのハキム・ツィエク、アタランタのルスラン・マリノフスキーらの名前が挙がっている。

シティ以外の5クラブは選手獲得にまだ動きそうだ。アーセナルやチェルシー、ユナイテッド、トッテナムはターゲットが明確であり、クラブから何か発表があるだろう。リヴァプールは中盤の補強が必須だといえるが、何か動きがなければ今季は難しいシーズンになってしまう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ