「昨季最も過小評価されていた」と英紙は主張 ジンチェンコはアーセナルでさらなる進化を遂げるのか

すでにアーセナルデビューを飾っているオレクサンドル・ジンチェンコ photo/Getty images

アルテタの元へ向かった

6日のクリスタル・パレス戦で22-23シーズンのアーセナルがスタートする。今季は指揮官であるミケル・アルテタにとって勝負の年であり、2季連続で行われた大型補強の成果を見せるシーズンである。最低でもトップ4に入って23-24シーズンのCL出場権を獲得する必要がある。

英『THE SPORTSMAN』では今季のアーセナルを展望しており、その中で注目選手としてオレクサンドル・ジンチェンコの名前を挙げている。

「彼の多様性と質の高さは、アーセナルが不調に陥った際に解決策としてチームを助けることができます。彼は昨シーズン、最も過小評価された選手の一人でした」
同紙ではジンチェンコがアーセナルを救う存在になると主張しており、その根拠を多様性と質の高さとしている。

ジンチェンコはシティで主に左サイドバックとして起用されていたが、元は攻撃的な中盤の選手であり、ウクライナ代表ではインサイドハーフとしてプレイしている。同紙が語るアーセナルが不調に陥る一つの要因として怪我人の続出があり、とくにアンカーのトーマス・パルティと左SBのキーラン・ティアニーは怪我の多い選手だ。どちらもウクライナ代表MFがカバー可能なポジションということもあってアーセナルが調子落とさずにシーズンを戦い抜くにはジンチェンコは必要不可欠な存在であることが分かる。

過小評価されていたのはジョアン・カンセロの存在が大きい。右サイドバックの選手だが、反対側のサイドでプレイすることも可能で、その攻撃性能の高さはピカイチだ。「カンセロ・ロール」と呼ばれる動きも開発されており、ジンチェンコの能力が高いとしても出場機会は限られていた。

アーセナルではプレイタイムの増加が見込める。左SBだけでなく中盤でも起用される可能性があり、評価を上げるとすれば今季だ。シティではほとんど使われなかった中盤起用だが、アーセナルで通用することが分かればさらにジンチェンコの価値は上がることになる。まだ25歳と若い選手であり、来季はどのようなプレイを見せてくれるのだろうか。

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