プレミア昇格組の補強費が“リーガ18クラブ”の合計額を超える? 強烈すぎるプレミア中堅クラブの大型補強

今夏はリーズも大胆に動いている photo/Getty Images

マネーパワーではプレミアが群を抜く

移籍市場においてプレミアリーグ勢のパワーは圧巻だ。ビッグクラブだけでなく、中堅クラブや昇格を決めたばかりのクラブでさえ高額な資金を投じてくる。

その流れを不安視しているのは、スペイン『Mundo Deportivo』だ。スペインではレアル・マドリードがモナコよりMFオーレリアン・チュアメニを8000万ユーロ、バルセロナがリーズ・ユナイテッドからFWハフィーニャを5800万ユーロで加えるなど大物を確保しているが、その他のクラブは動きが静かだ。

セビージャはガラタサライからDFマルコスを1200万ユーロで加えたが、その一方でDFディエゴ・カルロスをプレミアのアストン・ヴィラに引き抜かれている。
アトレティコ・マドリードはポルトガルのジル・ヴィセンテからFWサムエウ・リーノを700万ユーロで獲得し、ドルトムントを退団したMFアクセル・ヴィツェルもフリーで加えた。しかし、ここまでの動きは静かな方だ。

プレミア勢に目を向けると、昨季残留争いに巻き込まれたリーズ・ユナイテッドはザルツブルクからアメリカ代表MFブレンデン・アーロンソン(2500万ユーロ)とDFラスムス・ニッセン(1500万ユーロ)、フェイエノールトからコロンビア代表FWルイス・シニステラ(2500万ユーロ)、ライプツィヒからアメリカ代表MFタイラー・アダムス(1700万ユーロ)、バイエルンからMFマルク・ロカ(700万ユーロ)と大胆な動きを見せており、今夏の補強を合計すると1億ユーロを超えている。

さらに昇格組のノッティンガム・フォレストはナイジェリア代表FWタイウォ・アウォニイ(2050万ユーロ)、ウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズ(2000万ユーロ)など、計6900万ユーロを使用しており、新シーズンへ向けて積極的だ。

プレミア勢に比べるとスペインの中堅クラブの動きが地味に映るのは確かで、レアル&バルセロナを追いかけられるかは不透明だ。プレミアは中堅クラブの積極投資もリーグが混戦模様になる理由の1つで、競争力が高い。

プレミア昇格組ではフラムもスポルティングCPからポルトガル代表MFジョアン・パリーニャを2500万ユーロで加えており、フラムとノッティンガム・フォレストの昇格2クラブだけで9840万ユーロを費やしている。同メディアによれば、これはレアルとバルセロナを除くリーガ18クラブの合計額を超えている。

リーガの中堅クラブもここから本格的に動くかもしれないが、ここまでプレミア勢の動きが目立っているのは事実。同じ5大リーグでも、プレミア勢の資金力は他リーグから見れば羨ましく映ることだろう。

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