最終予選で見せた“川崎化”をE-1選手権でも? Jリーグで結果を残すF・マリノス、広島から計13人を招集したわけ

2クラブから13人を招集した森保一監督 photo/Getty images

どういったプランを考えているのか

日本サッカー協会からE-1選手権を戦う26人の日本代表が発表された。海外組不在であり、新戦力が多く招集されている。

今回のメンバーで気になる点があるとすれば同一チームからの招集の多さだろう。Jリーグで首位を走る横浜F・マリノスから最多となる7人が選ばれており、4位サンフレッチェ広島からは6人が日本代表入りを果たした。この2クラブだけで13人であり、26人の半数を占めることになる。

アジア最終予選を戦った日本代表では川崎フロンターレ化が見られた。田中碧、三笘薫、守田英正、谷口彰悟、板倉滉、山根視来、旗手怜央とフィールドプレイヤーでは川崎出身の選手が目立ち、三笘は得点面で大きなインパクトを残した。代表活動は限られた時間でしか行うことができないため、ある程度サッカーのイメージを共有することができる彼らが重宝された。その効果は絶大であり、今の代表の土台は川崎にあるといっても過言ではない。
同じ手法をこのE-1選手権でも試すことになれば“F・マリノス化”ということになるのか。最終ラインでは畠中慎之輔、小池龍太、中盤では岩田智輝、藤田譲瑠チマ、西村拓真、前線では宮市亮と水沼宏太が招集された。被りなく7ポジションをカバーすることができ、指揮官は違うが彼らが中心となって戦うこともできる。

6人選ばれた広島をベースにする可能性もある。最終ラインには森保一監督をよく知る佐々木翔が選ばれており、3バックにすることも考えられる。初招集の荒木隼人は3バックの中央をチームで務めており、サイドで佐々木がそれをカバーする。香港、中国、韓国と3ゲーム用意されており、F・マリノスが中心、広島のメンバーが中心となるような先発が組まれれば引き出しを増やすことができ、面白い試みだといえる。

5日後の19日に初戦香港戦に臨むことになる日本代表。メンバーが合流してトレーニングする回数は限られており、今季Jリーグで結果を残しているF・マリノス、広島の2クラブのメンバーを中心としたスターティングメンバーが組まれることになるだろう。

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