PSGはチーム内改革も必要? 選手&SDと上手くいっていなかったポチェッティーノ監督

ポチェッティーノ監督の解任は確実か photo/Getty Images

PSGの監督にはCLでの結果が求められている

パリ・サンジェルマンの指揮官から解任されるという報道が多く流れているマウリシオ・ポチェッティーノ監督。チャンピオンズリーグで結果を残せなかったことが一番の原因と見られているが、外部から見えないところにも問題があったようだ。

今季のPSGはFWリオネル・メッシやDFセルヒオ・ラモスといった実力者たちを補強しながらもCLはベスト16で敗退。リーグ制覇こそしたもののメンツの割に結果を残すことができなかった。

こういった経緯でポチェッティーノ監督の手腕が疑問視され、解任報道が流れている訳だが、米『ESPN』はドレッシングルーム内でも問題があったことを指摘している。

ある時ポチェッティーノ監督は、ルールを守らなかったトップチームの選手を強い態度でたしなめようとしたところ、「ほっといてくれ」とあしらわれてしまったようだ。しかもこのような事件が一度ではなく二度あったようで、どちらも同じ選手だったという。

これが事実なのであれば、ポチェッティーノ監督が選手たちの心を掌握できていなかったことの証だろう。チームが本来の力を発揮できなかったとしても無理はない。

さらに同メディアによれば、ポチェッティーノ監督とスポーツディレクターだったレオナルド氏の関係もあまり良くなかったようだ。ポチェッティーノ監督はレオナルド氏ではなく、経営陣によって指揮官に任命されたこともあり、2人はサッカー観が全く合わなかったという。2021年1月からポチェッティーノ監督が指揮官に就任したことを考えれば、2021年夏の大型補強は、ポチェッティーノ監督とレオナルド氏の意見が食い違う中で選手の獲得が進められたと推測できる。

ポチェッティーノ氏が選手たちとコミュニケーションを取れなかったことも今回の原因の一つであるはずだが、元を辿ればディレクターに任命したレオナルド氏に監督人事を任せなかったオーナー陣の責任でもあるだろう。現在スケープゴートにされかけているポチェッティーノ監督だが、むしろこのような状況下でもリーグタイトルを獲得できたことは称賛に値するのかもしれない。

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