暴れん坊DF“ペペの弟子” ミリトン、リュディガー、レアルがCBに求める圧倒的スピード

レアルで長くプレイしたペペ photo/Getty Images

スピードがなければレアルのCBは務まらない

2021-22シーズンにはエデル・ミリトンとダビド・アラバのコンビがヒットし、今夏にはアントニオ・リュディガーまで加えるなど、レアル・マドリードのセンターバック補強は着々と進んでいる。ベテランのナチョ・フェルナンデスを含め、新シーズンはさらに安定した守備を披露してくれることだろう。

昨夏にクラブを離れたセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランの2人もレアルで大きな成功を収めたセンターバックで、レアルはここの補強が巧みだ。

レアル専門メディア『The Real Champs』はそこにいくつかの共通点があると指摘する。それは、身体能力の高いセンターバックを優先的に狙っていることだ。それも高さやパワーより、スピードが重視されている。
6月の日本代表戦で三笘薫のドリブルを抑え込んだように、ミリトンもスピード対応に慣れている。相棒のアラバは高さこそないが、サイドバックを任されてきただけあってスピードは抜群だ。彼らのスピードは最終ラインを幅広くカバーするのに向いている。

ミリトンもすっかり主力にphoto/Getty Images

それは今夏に獲得されたリュディガーも同じで、とにかくスピードを活かした対人戦に強みがある。リュディガーの場合は高さ勝負も強いが、スピードがある点は同じだ。

同メディアはミリトンとリュディガーのことを「ペペの弟子」と評している。ペペもレアルで長く活躍した暴れん坊DFであり、その身体能力は凄まじいものがあった。その身体能力こそ39歳の今もFCポルトで現役を続けられている理由であり、ポルトガル代表の主力として今年のワールドカップ・カタール大会にも参戦してくるだろう。

長く続いたラモス&ペペのコンビは血の気の多いところが欠点ではあったものの、スピード勝負には極めて強かった。レアルのセンターバックに求められる要素は多く、攻撃的なチームの背後を驚異のカバーリング力で埋めることも重要なミッションだ。その仕事をこなせないセンターバックはレアルのレーダーには引っかからないのだろう。

今夏に獲得したリュディガーも大ヒットとなるのか。ナチョもスピードあるDFで、レアルの最終ラインを突破するのはどのチームでも苦労することになりそうだ。

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