伊藤洋輝は長友や中山と何が違う? 初招集で左SBの“1番手”に上り詰めた男の武器

日本代表で存在感を示す伊藤洋輝 photo/Getty images

一気に駆け上がった

最終戦はチュニジア代表に0-3と完敗することになり後味の悪い終わり方となってしまった代表戦だが収穫は多い4試合だったように思える。アジア最終予選では出番のない選手にスポットライトが当たることになり、新たな発見があった。

例えば守備面では若手の台頭が目立った。DF伊藤洋輝のことだ。ジュビロ磐田からドイツのシュツットガルトへ移籍した有望株で、21-22シーズンは29試合に出場して1ゴール1アシストを記録している。その唯一のアシストは最終節残留がかかったケルン戦での遠藤航へのアシストであり、貴重なゴールに貢献している。シュツットガルトではセンターバック、左ウイングバック、3バックの左とユーティリティ性を発揮しており、日本代表では左サイドバックとして起用された。

先発として起用されたのはパラグアイ戦、ガーナ戦、チュニジア戦の3試合で、すべて先発フル出場を果たした。パラグアイ戦では後半からセンターバックでもプレイしており、中央での起用も森保一監督は考えていると予想できる。

左サイドバックとしてピッチに立った際に目立ったのはパサーとしての一面だ。縦パス、ロングフィードと彼がパスの供給源となっており、前任者である中山雄太や長友佑都では見られなかった武器である。とくにチュニジア戦では南野拓実と左サイドで抜群の連携を披露しており、南野が伊藤のパスに反応して左サイドの深い位置を取る場面が前半2度ほど見られた。南野の左サイド起用は三笘薫と比べ突破力のなさから批判されがちだが、伊藤と組むことで奥行きを使うことができており、南野をウイング起用するのなら伊藤もセットで使うべきか。またパスだけでなく自身で運ぶことも可能であり、SBながら動けるパサーとして振舞うのは、今までの代表になかったSBの姿である。

左サイドバックでの序列は中山、長友を抜いて一気にファーストチョイスに立ったように思える。前述した守備での貢献度に加え、ミスが少なく安定感がある。188cmという高さも武器になる。森保監督はガーナ戦で3バックを試しており、3バックの左は伊藤になるだろう。板倉滉、冨安健洋と並べば運べて守れる現代的な3バックの完成であり、今後が非常に楽しみだ。

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