アセンシオにはヴィニシウスよりもゴールを奪う力がある スタメン継続が飛躍の鍵

チーム3位のゴール数を記録 photo/Getty Images

レアルを離れる時が来たのか

今季リーガとチャンピオンズリーグの2冠を獲得し、出色のシーズンを送ったレアル・マドリード。攻撃陣ではFWカリム・ベンゼマとFWヴィニシウス・ジュニオールの2人がチーム1、2位のゴール数を記録する活躍を見せたが、チーム3位のゴール数を記録したFWマルコ・アセンシオは彼らと比べ圧倒的に出場時間が少なく、今夏の移籍が噂されている。

今季のアセンシオは全公式戦で42試合に出場したものの、そのうち19試合が途中出場でプレイタイムは2000分強に留まった。ベンゼマが3900分強、ヴィニシウスが4200分強であることを考えると、いかにプレイタイムが少なかったかがわかる。

それでも要所要所で活躍を見せたアセンシオは、全コンペティションで12ゴールを記録。90分あたりのゴール数は0.50で、ヴィニシウスの0.47をわずかに上回っている。

さらにアセンシオのゴールは重要な場面で決まったものも多く、チャンピオンズリーググループステージのインテル戦で決めた華麗なゴールは、レアルに首位通過をもたらした。決勝トーナメントに入ってからも、途中出場したマンチェスター・シティ戦2ndレグでロドリゴのヘディング弾をアシストし、ベンゼマの延長戦決勝弾へと繋げるなど、彼の存在なくしてレアルの2冠は語れない。

このようにアセンシオは少ないプレイタイムでも貴重なゴールを生み出すことができる選手で、レアルというトップクラブでなければもっと重宝されているはず。本人もそのことは感じているようで、スペイン『AS』のインタビューに応えたアセンシオは継続してプレイすることを重視していると明かしている。

「継続性がものを言うんです。3、4カ月はできていたけれど、そこで止めたくはないんだ」

アセンシオがレアルにとって今後も大きな戦力となることは間違いないが、スタメン出場の機会を求めるのであればやはり今夏の移籍がベストか。多少調子が悪くても我慢して使ってくれるクラブであれば、20ゴール超えの可能性もあるはずだ(データは『FBREF』より)。

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