今季8位で終わったレスターの数少ないポジティブな話題 代表入りも目指せる“生え抜きMF”の台頭

今季レスターで出場機会を得たデューズバリー・ホール photo/Getty images

すぐにプレミアリーグの舞台にフィットした

21-22シーズンのプレミアリーグも全日程が終了した。マンチェスター・シティがリーグ優勝を成し遂げ、2連覇を達成している。

他のチームを見て見ると8位のレスター・シティは思ったように順位が伸びなかった。20-21シーズンは5位でフィニッシュしており、BIG6の牙城を崩す存在として期待されたが、今季は主力にけが人が続出し、トップハーフでシーズンを終えるのがやっとだった。

英『The Athletic』も今季のレスターを振り返っており、「レスターのファンにとってジェットコースターに乗ったようなもの」と好不調の激しいシーズンだったと主張している。
それでも数少ないポジティブな話題として取り上げられているのが、MFキアナン・デューズバリー・ホールの台頭だ。レスターのアカデミー出身の若手であり、ブラックプールやルートン・タウンとイングランドの実質2部であるチャンピオンシップでプレイタイムを得ており、今季満を持してトップチームでチャンスが与えられた。

シーズン序盤戦から積極的に起用されることになると、中盤でポジションを獲得。全コンペティション合わせて44試合に出場して3ゴール3アシストとブレンダン・ロジャーズ監督からの信頼を勝ち取るシーズンになった。

彼の強みは万能性にある。攻撃面ではドリブルやパス、シュートで好機を演出し、前線で違いを作っていく。1ゴール2アシストと数字ではそこまで表れていないが、キーパス36本はチームで3番目の数字であり、味方がよりゴールを決めていればアシスト数が上がっていた可能性はある。守備面では球際の強さを見せる。地上戦でのデュエル勝利数98回と多く、こちらはチームで4番目の数字だった。

先日のイングランド代表のメンバー発表では名前のなかったデューズバリー・ホールだが、まだ23歳と若く十分にチャンスのある選手だ。今季プレミア初年度でこれだけの活躍を見せており、来季以降が非常に楽しみな選手である(データは『SofaScore』より)。

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