4度のレンタル移籍は決して遠回りではなかった 直接FKで決勝弾の広島MF野津田岳人が磨いた武器

野津田のさらなる活躍に期待したい photo/Getty Images

名古屋に1-0で勝利した

サンフレッチェ広島はJ1第16節で名古屋グランパスと対戦。公式戦4連勝中の相手を完封して広島が1-0と勝利を果たした。決勝点を挙げたのは今季アンカーとして輝きを放っている野津田岳人だ。

今試合も[3-1-4-2]のアンカーで先発した野津田。攻守において豊富な運動量を見せて中盤を制圧した同選手は、自身の一番の武器であるシュート力を発揮。右からの直接FKを豪快に決めてチームを勝利へ導く1点を奪った。

広島ユースから13年にトップチームへ昇格し、1年目から主力となった野津田だが、その後は苦しいシーズンが続く。2016年からアルビレックス新潟、清水エスパルス、ベガルタ仙台で武者修行を行うも、ルーキーイヤーの20試合を超える試合数は18年の仙台時代のみ。主力としては活躍できずにいたが、昨年加入したヴァンフォーレ甲府ではボランチでレギュラーをつかみ、J2で41試合2ゴールを記録した。

2度目の広島復帰となった今季は、ミヒャエル・スキッベ新監督の下でアンカーとして躍進。甲府時代に見せた献身性を武器に指揮官のシステムで重要な役割を担っている。そして今節ではルーキー時代からの武器でもあったシュートでチームに貢献。4度のレンタル移籍は決して遠回りではなく、自身の幅を広げる重要な経験だったのだ。

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