南野の評価はじわじわ上がる 11本の枠内ショットで10ゴールに「彼が退団を望まない限り……」

リヴァプールでバックアッパーの仕事を懸命にこなしてきた南野 photo/Getty Images

725万ポンドの移籍金を考えれば理想の活躍か

サディオ・マネやモハメド・サラーの実力を考えると、リヴァプールでFW南野拓実がスタメンに割って入るのは現実的ではないかもしれない。

しかし、バックアッパーFWとして今季の南野は限りなくベストに近い働きを見せていると言えるのではないか。リーグ戦では17日のサウサンプトン戦に先発して1ゴールを記録したが、米『ESPN』が絶賛するのはその効率性だ。

南野はプレミアリーグで3ゴール、FA杯で3ゴール、EFL杯では4ゴールを挙げており、合計すると今季の得点数は10点だ。同メディアが驚いているのは、何と南野は枠内シュート数が11本しかないのだ。そのうち10本が得点に繋がっていることになり、印象的な数字ではある。もちろん枠外へ外してしまっているシュートもあるのだが、確実なチャンスはしっかりとゴールに流し込めている印象か。
この数字にSNS上では「何て得点率だ!」、「彼はFA杯でもEFL杯でも陰の英雄であり、もっと評価されるべきだ」、「彼が退団を望まない限り、クラブはキープすべきだろう。725万ポンドでこれほど信頼できるバックアッパーのオプションは見つけられない」など南野を絶賛する意見が出ている。

南野はザルツブルクから725万ポンドの移籍金で加わっており、コスト面も抜群だ。バックアッパーFWとしては十分すぎる働きで、FA杯とEFL杯を制覇してからじわじわと南野の評価が上がってきている。

サラーやマネからスタメンを奪取することは出来ていないが、南野もリヴァプールで生き残るべく少ないチャンスを確実に活かすことを目指してきたはず。今季の経験は特別で、自信をつけたところもあるだろう。

日本サッカー界としては今年がW杯イヤーということもあり、もう少しプレイタイムを増やせるクラブでプレイしてもらいたいとの考えもある。今夏の判断はキャリアを左右しそうだが、リヴァプールの現地サポーターたちが南野を望んでいるのは事実だ。

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