キエッリーニ、ミルナー、ケイヒル…… “15年前”にU-21で顔を合わせた鉄人たち

キエッリーニは37歳でもトップレベルを維持 photo/Getty Images

今も現役を続ける猛者たちは15年前に対戦していた

最近はベテラン選手の活躍が目立っているが、今から15年前に行われたU-21イングランド代表VSU-21イタリア代表の親善試合を覚えているだろうか。このゲームに出場していた選手たちが今も現役で活躍を続けていることに密かな注目が集まっている。

15年前のこのゲームに注目が集まったのは、37歳を迎えたDFジョルジョ・キエッリーニが今季でユヴェントスを離れることになったからだ。キエッリーニは2004年にA代表デビューを果たしているが、この2007年に行われたU-21イングランド代表との一戦にもキャプテンマークを巻いて先発していた。

チームメイトにはすでに引退しているMFリッカルド・モントリーヴォ、アントニオ・ノチェリーノ、シモーネ・パドイン、このゲームでハットトリックを決めているFWジャンパオロ・パッツィーニ、現在セリエBのSPALでキャリアを続行するFWジュゼッペ・ロッシ、ベンチにはジェノアで今季も奮闘したDFドメニコ・クリッシト、サウサンプトンや中国でも活躍したFWグラツィアーノ・ペッレもいた。
キエッリーニがここまで長くセリエAでプレイを続けてきたのは見事というしかないが、実は当時のイングランド代表メンバーも負けていない。長く現役を続ける渋いプレイヤーが揃っていたと話題なのだ。

まずGKでは、当時控えだったジョー・ハートだ。今季はスコットランドのセルティックで守護神を務めてリーグ制覇に貢献しており、35歳にして充実のシーズンを過ごした。

センターバックで先発していた選手では、ガリー・ケイヒル(36)だ。今季2部のボーンマスでプレイしたケイヒルは主力としてチームのプレミアリーグ昇格に貢献。チェルシーなどで活躍してきた守備力は健在だ。

ワイドな位置では、今季アストン・ヴィラでリーグ戦23試合に出場するアシュリー・ヤング(36)がいた。ヤングも若い頃はウイングの位置から仕掛ける攻撃的な選手だったが、マンチェスター・ユナイテッドやインテルではサイドバックをこなすなどユーティリティプレイヤーとして長くトップレベルでプレイしてきた。

ミルナーも衰え知らずの鉄人 photo/Getty Images

同じユーティリティプレイヤーでは、当時ベンチにいた現リヴァプールMFジェイムズ・ミルナー(36)も忘れてはならない。中盤、サイドバックまであらゆる役割をこなす鉄人もまた、当時のU-21メンバーから大きく出世した選手の1人だ。

U-21のメンバーとはいえ、15年経った今も5大リーグで現役を続けている選手がこれだけ揃っているのは特別だろう。サッカー界での15年は想像以上に長い。

イングランドでは、今季もハル・シティでプレイしてきたMFトム・ハドルストーン(35)もいた。すでに現役を離れたDFレイトン・ベインズ、アントン・ファーディナンド、FWガブリエウ・アグホンラホル、MFリー・カッターモールなど、どこか渋いプレイヤーが揃っていたのも特長的だ。

今回はキエッリーニの退団から15年前のメンバーに注目が集まったが、キエッリーニにはMLS行きの話題も浮上している。ミルナーやヤングもまだ現役を続けられるはずで、この世代のさらなる活躍に期待だ。

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