“シュバインシュタイガー2世”と呼ばれた頃の勢いはどこへ レンタル先でもがくバイエルンの才能

かつてはバイエルンでも屈指の才能と期待されていたファイン photo/Getty Images

いつしかムシアラにも先を越され……

数年前まではバイエルン・ミュンヘンの抱える若手の中でも、彼は屈指の有望株として期待されていたはずだ。しかし、気がつけばもう22歳。MFジャマール・ムシアラのような後輩がブレイクを果たした一方で、彼はいまだにバイエルンで存在感を放つことができていない。それどころか、この中盤戦士はもはやレンタル先でもその存在感を見せつけることができなくなってしまった。

その選手とはMFアドリアン・ファインだ。数年前までは、次世代のバイエルンにとっては欠かせない中盤戦士になると期待されていた同選手。攻守に奮闘できる万能MFということから、かつての彼は各方面から“バスティアン・シュバインシュタイガー2世”と呼ばれるほどの選手だった。

しかし現在、ファインのキャリアは停滞を余儀なくされている。まだバイエルン所属の選手ではあるものの、ここ数年の彼は武者修行先でなかなか結果を出すことができていない。19-20シーズンまでに向かった2クラブではそれなりの出場機会を得ていたものの、昨季レンタルされたエールディヴィジのPSVではスタメン出場がわずか5試合という結果に。少し前までは順調にブレイクへの道を歩んでいたはずが、ファインはオランダで躓いてしまったのだ。

そして、その嫌な流れは今季も続いている。21-22シーズン前半戦は同じブンデスリーガのグロイター・フュルトに貸し出されたファインだが、先発出場はまさかの“ゼロ”。リーグ最下位のチームでベンチにすら入れない試合も多く、冬にレンタル先を変更するまでに出場できた公式戦はわずか4試合。それもプレイタイムが計75分しか与えられなかったというのだから驚きだ。

だが、ファインの苦悩はこれだけで終わらない。今冬にレンタル先を変更して向かったディナモ・ドレスデン(ブンデス2部)では、怪我の影響でここまで出場すら“ゼロ”の状況が続いている。バイエルンにおいてだけでなく、彼の存在感は武者修行先でも消えつつあると言っていいだろう。

かつてはバイエルンの未来を担う存在になるかもしれないと期待されていたものの、今ではすっかり伸び悩む若者の1人となってしまったファイン。このまま“消えた逸材”にはなってほしくないが、その運命やいかに。

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