バロテッリが“真面目”だったらイタリアはカタールに行けた? 英紙が期待していたサプライズでの代表復帰

現在はトルコでプレイするバロテッリ photo/Getty images

叶わなかったが

ワールドカップ・カタール大会に向けたプレイオフでは北マケドニア代表と対戦したイタリア代表。勝利は盤石かに思われていたが、後半ロスタイムに被弾してしまい、2大会連続でのW杯出場を逃している。今回は直近のEURO2020を制した最強メンバーだっただけに、悔やまれる敗戦である。

そんな重要な試合に敗れたイタリア代表だが、頼れるゴールゲッターの不在が響いた。北マケドニア戦でも32本のシュートを放っている。しかし、相手ゴールにボールが収まることはなかった。たらればではあるが、マリオ・バロテッリが順調に成長していればこういったことにもならなかったかもしれない。

イタリアのルメッツァーネでデビューしたバロテッリ。その後インテルやミラン、マンチェスター・シティ、リヴァプールとビッグクラブを渡り歩くも長くは続かず、現在はトルコのアダナ・デミルスポルでプレイしている。

190cmと恵まれた体格の選手であり、高く、強く、速いストライカーして知られている。実際にシティでは13ゴール、ミランでは14ゴールと数字を残すシーズンもあるが、素行面での問題が多すぎた印象だ。

英『planet football』では北マケドニア戦でバロテッリを起用すべきだったと主張している。今季のバロテッリは所属クラブで12ゴールを決めており、試合前のトレーニングキャンプには呼ばれていた。しかし、本番では招集外となっている。今や最前線で戦っていないバロテッリを呼び大一番で使うのはリスクのあることだが、それだけイタリア代表のストライカーが心もとないのだろう。北マケドニア戦で先発だったチーロ・インモービレも代表ではラツィオほどの活躍は見せられていない。

大きな期待を寄せられ10代でプロとなったバロテッリ。確かな実力はあったが、人間性、プレイ面など多くの問題を抱えており、いわゆるトップレベルの選手にはなれていない。持っているポテンシャルは大きかっただけに真面目な彼のキャリアを見てみたかった。

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