レアルの救世主・ロドリゴは3試合2ゴール2アシスト さらに上がった久保レアル復帰のハードル

チャンスを掴み始めたロドリゴ photo/Getty Images

シーズン佳境で勢いに乗るロドリゴ

ラ・リーガで首位を走るレアル・マドリードは、3位セビージャとの一戦で2-3の逆転勝利をおさめ、ラ・リーガ制覇を一気に手繰り寄せた。この重要な試合で1ゴール1アシストの活躍を見せたのが、21歳のロドリゴ・ゴエスだ。

負けると2位バルセロナ、3位セビージャに逆転優勝への新たな可能性を与えることになっていたこの試合。前半に2点のリードを許してしまったレアル・マドリードは、後半からロドリゴを投入。するとすぐさまロドリゴが反撃の狼煙を上げるゴールを決め、82分にはこれまた入ったばかりのナチョがゴール。2点ビハインドからセビージャに追いついた。アディショナルタイムにはベンゼマが劇的なゴールを決め、レアルは逆転勝利。このベンゼマのゴールをアシストしたのもロドリゴだった。

ロドリゴは出場した直近3試合すべてでゴールに関与。2ゴール2アシストを記録する活躍を見せている。

そんなロドリゴの特筆すべき点は、この3試合のうち2試合でレアル・マドリードを窮地から救っていることだ。セビージャ戦に加え、チェルシーとのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグでも後半からの途中出場でゴールを決め、チームはチャンピオンズリーグ敗退の危機を脱した。

今季のロドリゴは、ここまでリーグ戦27試合、カップ戦12試合の計39試合に出場。途中出場が多いものの、多くの試合に関与している。世界トップの環境で揉まれながら、その才能がここにきて花開き始めた。現在右ウイングのファーストチョイスとなっているバルベルデからもスタメンを奪う勢いだ。

このロドリゴの活躍に最も影響を受けそうなのが、レアルからマジョルカにレンタル移籍中の久保建英だ。右ウイングを主戦場とする久保にとって、同じポジション、同じ2001年生まれのロドリゴは一番のライバル。直近の彼の大活躍は、久保のレアル復帰へのハードルをさらに高くしてしまった感がある。

今季レアルが残すビッグマッチは、リーグのアトレティコ・マドリード戦と、準決勝マンチェスター・シティ戦が控えるチャンピオンズリーグの試合だろう。この大舞台でロドリゴが一体どんな活躍を見せてくれるのか楽しみであると同時に、久保復帰のハードルをこれ以上あげてほしくないという心理も少なからず働く。多くの日本人はロドリゴの活躍を複雑な面持ちで見守ることとなるだろう。

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