完成する“ブスケッツの後継者” ペップはロドリをプレミアで戦える大型アンカーへ成長させた

マンCの中盤を引き締めるロドリ photo/Getty Images

スペイン代表にとっても大きな収穫

ジョゼップ・グアルディオラが指揮するチームには、常に優れたピボーテがいた。バルセロナではセルヒオ・ブスケッツ、ヤヤ・トゥレが担当することもあった。バイエルンではシャビ・アロンソ、フィリップ・ラームの中盤起用もあった。

このポジションに求められるレベルは極めて高く、特別なサッカーIQが必要になる。攻撃では常に適切なポジションを取り続け、相手のプレスをかわして攻撃を組み立てなければならない。もちろん守備の仕事もあり、グアルディオラのフットボールを実現するうえでは欠かせないポジションだ。

現在指揮するマンチェスター・シティでは、ロドリだ。このポジションは長らくフェルナンジーニョがこなしてきたが、今はスムーズに世代交代が進んでロドリが1番手となった。2019年にアトレティコ・マドリードから獲得したロドリはピボーテとして完成しつつあり、スペイン代表選手であることからブスケッツの後継者と呼ぶにふさわしい。ロドリには代表監督ルイス・エンリケも絶対の信頼を置いている。
足下の技術もそうだが、ロドリは191cmとサイズもある。英『Squawka』はこの要素を高く評価しており、先輩のフェルナンジーニョ以上にプレミアリーグのスタイルに合った守備的MFだとロドリを絶賛する。

攻撃のスイッチを入れると同時に、攻撃から守備への切り替えでもロドリはスイッチ役として重要だ。まだ25歳と若く、今後もクラブと代表の両方で中盤の底をプロテクトしていくことだろう。ロドリもグアルディオラの監督キャリアを振り返るうえで欠かせないピボーテとなりつつある。

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