ペドリ、ヴィニシウス、ハーランド…… メッシ&ロナウドに代わる“サッカー界の王”は誰だ

ハーランドのポテンシャルは特大 photo/Getty Images

今季は時代の転換期とも言える

欧州サッカー界は時代の転換期を迎えている。続々と新時代のスター候補たちが出てきているのだ。

特に今季は若手の成長が目立つ。若手の成長スピードには時に驚かされるが、今季のサプライズはレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールの覚醒だろう。昨季までは得点力の低さと不安定なパフォーマンスが目についたが、今季はレアルの左サイドを完全に支配してみせた。

カリム・ベンゼマとのコンビはレアルの生命線となり、スペイン『MARCA』は「現23歳以下では最高のアタッカー」とまで絶賛する。その評価も間違ってはいないはずで、新時代のスター候補に名乗りを上げることになった。
同じく今季大ブレイクしたアタッカーでは、冬にフィオレンティーナからユヴェントスへ移籍したセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチも印象的だ。昨季もセリエAで21ゴールを挙げるなど大活躍だったが、今季はそれが偶然ではなかったことを証明するシーズンになっている。

22歳にしてビッグクラブの扉を叩くことにもなり、ヴラホビッチも新時代をリードするゴールゲッターになる可能性を秘めている。

もちろんそこにドルトムントFWアーリング・ハーランド、パリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペを含めることを忘れてはならない。両者は今夏に揃って移籍する可能性があり、同メディアは今夏にサッカー界の図式が大きく変わるかもしれないと楽しみにしている。

ハーランドとムバッペはリオネル・メッシ&クリスティアーノ・ロナウドに代わる新時代のスーパースター候補で、移籍先でも大活躍となれば評価は絶対のものになる。だからこそ今夏の移籍先選びは極めて重要だ。

ヴィニシウスはレアルで覚醒した photo/Getty Images

新たなサッカー人気を確立していけるか

中盤ではバルセロナで評価を確立した19歳のペドリだ。昨季からテクニックは抜群だったが、今季は世界中のサッカーファンがペドリの凄さを認めるシーズンになった。バルセロナの中盤の新たなキングであり、今後10年近くペドリが世界最高のMFとして君臨する可能性もある。

対抗馬はマンチェスター・シティのフィル・フォーデンか。こちらもジョゼップ・グアルディオラの指導を受けて成長しており、21歳にしてプレミアリーグを代表するチャンスメイカーになりつつある。

残念ながらメッシとクリスティアーノ・ロナウド級のスターはそう簡単に出てこないだろう。2人の数字に届くサッカー選手は2度と出てこないかもしれない。しかし、複数のスター選手でサッカー界を盛り上げていくことはできる。

ペドリやハーランド、ムバッペ、ヴィニシウスらはその候補者であり、数名の若手は今季その片鱗を見せてくれている。果たしてサッカー界の新たなキングとなるのは誰なのか。サッカー界は新たな時代へ向けて動いている。

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