出番なくても無駄ではなかった“インテルでの1年” ルカク流を取り入れたピナモンティの急成長

今季はエンポリで印象的な活躍を見せているピナモンティ photo/Getty Images

今季はレンタル先で活躍中

いよいよ来季はインテルで重要な戦力となれるのか。昨季まではどこか殻を破りきれないイメージも強かったインテルの有望株FWだが、今季の彼はようやく一人前のストライカーへと変身しつつある。 2021-22シーズン、武者修行先で大きな成長を遂げているのはFWアンドレア・ピナモンティ(22)だ。

今季はここまでレンタル先となったエンポリで、リーグ戦29試合に出場しているピナモンティ。その得点数も9ゴールを記録しており、今や彼はエンポリにとって欠かせないストライカーとなっている。昨季はインテルでロメル・ルカクやラウタロ・マルティネスの牙城を崩すことができなかった同選手だが、武者修行でその才能はようやく開花しつつあると言っていいだろう。

そんなピナモンティだが、彼は一体なぜ今季ここまでの成功を収めることができているのだろうか。昨季はインテルでプレイするも、アントニオ・コンテ監督の下で出番が10試合しかなく、その得点数もわずか「1」だった同選手。いきなりの変身には驚いているファンも少なくないはずだ。しかし、昨季インテルで1年間を過ごしたからこそ、今の彼があるのかもしれない。ピナモンティは今季好調の理由について、次のように語っている。
「僕が昨季インテルでプレイしたのは、時間の無駄だったなんて記事も読んだね。でも、それは間違いだ。インテルでは定期的にプレイすることができなかったけど、僕は多くのことを学んだよ。コンテにはストライカーに必要なプレイをたくさん教えてもらったね。ルカクもそうだ。彼は素晴らしい人格者だったし、常に親身になって僕にアドバイスをくれたんだ。最も印象的だったのは身体の使い方かな。それを実践できているからこそ、今季はうまくいっているんだ」(伊『calciomercato』より)

今季はエンポリの前線でさまざまな役割を担っているピナモンティ。ポストプレイから抜け出しまで、多彩な武器を披露することができているのは、ルカクにあらゆる技術を教わったからという部分が大きいのかもしれない。そういった先輩たちからのアドバイスを自身のスタイルにきちんと落とし込めているからこそ、昨今の急成長があるのだろう。

決して無駄ではなかったインテルでの1年。エンポリでその武器が通用することを証明したピナモンティだが、来季の彼はいよいよネッラズーリで重要な戦力となるのだろうか。22歳のプレイからが今後も目が離せない。

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