評価の落ちない世界最高のCB 40歳までの現役を宣言した鉄人チアゴ・シウバの息の長さ

チェルシー移籍でさらに評価を上げたチアゴ・シウバ photo/Getty images

チェルシーとしても彼がいてくれれば安心だ

チェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏がイギリス政府から経済制裁を受けていることもあって非常に状況が苦しいチェルシー。資産が凍結されてしまい様々な活動に支障をきたし始めている。その一つが現所属選手との契約更新だ。特に最終ラインはアントニオ・リュディガー、アンドレアス・クリステンセン、セサル・アスピリクエタと昨季のCL優秀を経験した守備者が今季で契約が切れることになっており、契約延長もできないことからフリーでの退団が決定的となっている。それでも、チェルシーには優秀なベテランがいる。チアゴ・シウバだ。

ACミラン、パリ・サンジェルマンと各国のトップクラブでプレイし、2020年にやってきたシウバ。37歳と大ベテランの年齢だが、最も安定感のあるチェルシーの守備者は彼だ。スピードがあるわけではないが、読みと判断力に優れ、リーダーシップを兼ね備えている。リュディガーやクリステンセン、アスピリクエタが一気に抜けたとしても、シウバが3バックの中央にさえいれば守備崩壊とはならないはずだ。

問題は年齢だ。前述したように37歳と若くなく、実力はあっても急に引退を宣言する場合はある。そうなればチェルシーは苦しい。

「マルディーニが40歳までプレイしたように、同じ年齢まで現役でプレイすることを願っている」

英『90min』ではミランで長くプレイしたパオロ・マルディーニのように40代までプレイしたいと胸の内を明かしている。現状のチェルシーとの契約は2023年まで残っており、少なくとも来季はチェルシーのプレイヤーとして戦ってくれるはずだ。それでも、歳を取ることで身体的な回復が遅くなっていることも認めており、トレヴォ・チャロバーら若手に期待がかかる。

PSGから移籍後はさらに評価を高めたシウバ。ブラジル代表でも37歳にしてスタメンであり、彼の評価が落ちることは当分なさそうだ。

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