堂安律は本当に伊東、久保に次ぐ《右の3番手》なのか PSVで9ゴールの左足は主役になれる

PSVで活躍続ける堂安 photo/Getty Images

今年のW杯までに序列をひっくり返せるか

今や日本代表の右サイドは激戦区だ。アジア最終予選でチームの柱となった伊東純也が1番手で、バックアッパーには久保建英がいる。今回の代表メンバーにも2人は選出されているが、代わりに招集外となったのが堂安律だ。

現状では伊東、久保に次ぐ右の3番手との評価かもしれないが、果たして堂安は2人より劣っているのだろうか。

ここ最近の堂安は明らかに調子を上げている。3月に行われたヨーロッパ・カンファレンスリーグ決勝トーナメント1回戦ではコペンハーゲン相手に2試合で1得点1アシストと結果を出し、続く20日のフォルトゥナ・シッタート戦でも得点を記録。全コンペティションを合わせると、今季は9得点3アシストの数字を残している。
この活躍にオランダ『PSV Inside』も「堂安は大きな可能性を秘めていることを毎週証明している。ロジャー・シュミットの下でポジションをさまよったが、ついに固定された。何カ月もジョーカーとして使用されてきたが、シュミットに彼のクオリティを納得させたようだ。彼は得点を決め、アシストを提供し、なおかつ疲れを知らない選手へと成長している」と絶賛する。

攻撃性に加えて守備の部分も評価されており、2列目のオールラウンダーとして完成の時を迎えているのだ。得点部分に限れば、マジョルカの久保(2得点)、ヘンクの伊東(6得点)をも上回る。

もちろんクラブと代表ではスタイルも異なり、3人はプレイしているリーグ環境も違う。単純な比較はできないが、今年のワールドカップへ向けて堂安も積極的に試していきたい選手だ。

PSVにはイングランド期待の若手FWノニ・マドゥエケも控えているが、右サイドのポジション争いでマドゥエケにも負けない働きを見せている堂安は実に頼もしい。

右サイドだけでなく、トップ下で起用することも可能だろう。最終予選では伊東が主役となったが、まだワールドカップへサバイバルは続く。24日のオーストラリア戦で本大会出場を決め、そこからは選手たちを競わせるサバイバル期間に充てたいところ。

伊東、久保、堂安の争いはどうなっていくのか。日本にとっては嬉しい悩みだ。

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