現地時間12日に行われたセリエA第29節にて、エンポリとの一戦を1-0で制したACミラン。今季は中堅クラブ相手の取りこぼしも目立っていたロッソネリだが、この試合はなんとか勝ち点3を積み上げることに成功した。
そんなエンポリ戦で勝利の立役者と呼べる活躍を披露したのは、間違いなくDFピエール・カルルだろう。今季のミランで代役センターバックとして素晴らしい活躍を見せている同選手は、この試合でもフィカヨ・トモリとコンビを組んで集中した守備を披露。序盤から前線に起点を作らせない強気の対応でエンポリの攻撃陣をシャットアウトした。
しかし、このエンポリ戦でカルルが素晴らしかったのはその守備だけではない。なんと同選手、19分にはセットプレイの流れから値千金の決勝ゴールも決めてみせたのだ。FKが壁に当たってこぼれてきたボールを、左足で見事に合わせたコントロールショット。“針の穴を通す”という表現が相応しいミドルシュートで、現地のファンからはこれに関して「スナイパーみたい」、「ジルーがFKを蹴ったはずなのに、ミランにはもう一人ストライカーがいた」なんて声も上がっている。
守備だけでなく、攻撃面でも違いを見せつけたカルル。代役CBと侮ることなかれ。今やミランの新鋭DFは攻守で替えの利かない存在となりつつある。
・カルルのゴール