チーム屈指の万能戦士でも今夏に売却へ? ドルトムントが放出リストに加えるMFとは

今夏にドルトムント退団の可能性が浮上しているエムレ・チャン photo/Getty Images

コストパフォーマンスの問題が大きいか

2021-22シーズン終了後、ドルトムントはフィジカル自慢の万能MFを手放すこととなってしまうのだろうか。何かと使い勝手の良い中盤戦士だが、彼は今季限りでクラブを離れることとなってしまうかもしれない。

その中盤戦士とは、ドイツ代表MFエムレ・チャン(28)だ。独『Sport Buzzer』によると、現在ドルトムントはシーズン終了後の人員整理を考えるなかで、GKロマン・ビュルキやMFアクセル・ヴィツェルらと共に彼を放出リストに加えているという。同選手との契約は2024年まで続くものの、同クラブは満了を迎えるより1年早く彼を現金化することを望んでいるという。

今季はここまで公式戦19試合に出場し、優れた万能性を活かしてチームに生じた穴を埋めているエムレ・チャン。本職であるMFを中心として、右サイドバックやセンターバックもこなす彼はチームにとって大きな戦力となっている。痒いところに手の届くユーティリティプレイヤーだが、一体なぜドルトムントは彼の売却を急いでいるのだろうか。
大きな要因として考えられるのは給与の問題だ。独『Spox』によると、今季の同選手がクラブから受け取っているとされる年俸は800万ユーロ(約10億円)で、これはチームの中でも上位に入る金額となっている。優秀なバックアッパーであるのは間違いないが、レギュラーでない選手にここまでの年俸を払うのはいかがなものか。コストパフォーマンスの観点から、ドルトムントがそのように考えている可能性は決して低くないだろう。同メディアも「控え選手にしては高すぎる」との見解を示しつつ、エムレ・チャンの年俸の高さを指摘している。

必要な時にチームの穴をすぐに埋めてくれる貴重な存在ではあるものの、やはりドルトムントにとってネックなのは給与面か。今後の動向には注視したいところだが、はたしてエムレ・チャンの未来はいかに。

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