今季で契約の切れる問題児デンべレはどこへ行く 素行不良、怪我がちもサッカーセンスは魅力的

素行に問題もプレイは絶品なデンべレ photo/Getty images

アスレティック戦は主役となった

今後の去就はどうなるのだろうか。動向が気になるのはバルセロナのウスマン・デンベレだ。

ドイツのボルシア・ドルトムントで大きく飛躍し、2017年にバルセロナへやってきたデンベレ。ドイツ時代は今後もトップを走る若手として注目されており、1億500万ユーロの高額な移籍金でやってきている。しかし、相次ぐ怪我の影響から満足に出番を得られず、今季はリーグ戦で9試合しか出場していない。また、今季で契約が切れることになっており、クラブは冬の移籍市場でデンベレに移籍、もしくは契約延長を要求。しかし、デンベレは未だどちらも選ぶことなく、クラブに残っている。

この出来事からクラブとの関係性に傷が入ったといえるが、シャビ・エルナンデス監督はデンベレを継続して起用しており、本人はその起用にこたえている。

28日のアスレティック・ビルバオ戦では終盤にピッチに投入されると、左サイドを縦に突破し、ニアサイドへ強烈なシュートを放っている。これはスペイン代表GKウナイ・シモンも反応できず、貴重な追加点となった。

活躍はこれだけではない。左右から自身の武器であるドリブルと両利きという特長を生かし、好機を演出。左右のサイドからクロスで2アシストを記録している。1ゴール目のルーク・デ・ヨングへのクロスは左足で入れ、2点目のメンフィス・デパイのゴールは右足でアシストする器用なプレイで勝利に貢献して見せた。これで今季のリーグ戦は511分で1ゴール5アシストになり、85分に1ゴール関与している計算になる。

今後バルセロナと契約を延長しないのであれば、来夏の人気銘柄であることは間違いないか。遅刻が目立つ素行の悪さや満足にプレイできていない時期を作った怪我の多さなど、ギャンブル性の高い補強となるが、アスレティック戦で見せたようにプレイのバリエーションが多い選手である。10代のうちから注目されており、まだ24歳と若い点も人気が出る要因だといえる。仏『RMC Sport』によればチェルシーやニューカッスルの名前が挙がっており、プレミアへ移籍が濃厚か。

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