今季はプレミア5試合2得点のオリギ
今季もリヴァプールはモハメド・サラーを中心に攻撃力が爆発している。リーグトップの得点数を記録するなど、自身の能力を活かしながら高い得点力を誇るストライカーがチームには多く揃う。
リヴァプールのFW陣のスタメン争いは、ルイス・ディアスの加入によってさらに激化している。おなじみのフロントスリーに加え、南野拓実やディオゴ・ジョタなどリヴァプールのスタイルにフィットしているFWが試合に出るためにしのぎを削っている。
そんなチーム内で特異な能力で存在感を発揮しているストライカーが、ディボック・オリギだろう。今季は主に3トップの中央を務める同選手だが、ジョタやロベルト・フィルミーノといった中央で出場する選手たちに比べて圧倒的なフィジカル面を武器にしているのだ。
フィルミーノと比較すると足元の技術は劣るものの、身長を活かした強さを全面に押し出して最前線で起点となれるのがオリギだ。これは他のストライカーが持ち合わせていないストロングポイントである。フィルミーノが中央を務めることで引いた相手に対して最終ラインを押し上げることができるが、オリギが中央で起点となることで逆に相手センターバックを押し下げる力を持っている。そのために最終ラインを高く保ち、コンパクトな守備で対抗してくる相手には彼の中央での起用もユルゲン・クロップ監督の選択肢の1つとなっている。
得点数こそさほど多くないものの、ここぞという場面でゴールを決めるオリギ。記録よりも記憶に残るストライカーは、他の選手にはない自身のストロングポイントを武器にしてチームの勝利に貢献しているのだ。