リヴァプールの連戦連勝に直結した一手 劣勢で見せた“クロップ・マジック”

途中交代でチームの流れを変える photo/Getty Images

インテルとノリッジに2連勝

プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグの2冠を狙うリヴァプールは、連戦で苦しみながらも2連勝で乗り切っている。劣勢を跳ね返したのがユルゲン・クロップ監督の采配だった。

CL決勝トーナメント1回戦ではインテルとの1stレグを2-0で勝利する。3バックでMFには強度の高い選手を配置したインテルは、中盤でボールを奪って速攻へとつなげる展開で優勢に進める。そんな状況下でクロップ監督は、後半にジョーダン・ヘンダーソンとナビ・ケイタという2枚のスタミナ自慢のMFを投入すると、次第にリヴァプールペースで試合が進み、2得点を奪って先勝した。

プレミアリーグ第26節ではノリッジと対戦すると、後半に1点を先制されてしまう苦しい展開になる。劣勢の中でも指揮官はディボック・オリギを投入してFWの枚数を増やし、モハメド・サラーとサディオ・マネをサイドハーフに配置させた[4-2-2-2]へとフォーメーションを変更。すると両サイドから中央へと侵入するFW陣をノリッジ守備陣は捕まえきれない。システム変更から3ゴールを決めて3-1で勝利した。

どちらもクロップ監督の選手交代から、流れを自らへと引き寄せて勝利を挙げている。熱き闘将も劣勢時には冷静な判断で、チームを勝利に導く一手を熟考しているのだ。さらに怪我人が続々と復帰を果たしたことで、指揮官にも多くの選択肢が増えたこともポイントだ。今後もこのような“クロップ・マジック”でチームを勝利へと導くのだろうか。

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