インテル守備陣の中心にいる“魂のCB”に刮目せよ 最終ラインにシュクリニアルは欠かせない

インテル守備陣の大黒柱であるシュクリニアル photo/Getty Imgaes

ローマ戦でも衝撃的なシュートブロックを披露

現地時間8日に行われたコッパ・イタリア準々決勝にて、インテルはASローマを2-0で退けてベスト4進出を決めた。この試合では多くの時間で主導権を握り、危なげないゲーム運びを見せたネッラズーリ。数日前に行われたミラノ・ダービーこそ敗れたものの、同クラブは磐石の戦いぶりで準決勝に駒を進めている。

そんな抜群の安定感を誇ったインテルだが、その結果を生み出したのは間違いなく守備陣の奮闘によるところが大きいだろう。なかでも、ひときわ目を引く存在感を見せていたのがスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルだ。

このローマ戦でも、インテルの最終ラインで圧巻のパフォーマンスを披露したシュクリニアル。試合開始後は3バックの中央として、そして45分にアレッサンドロ・バストーニが負傷交代を余儀なくされてからは左CBとして、同選手はローマの攻撃を撃退する中心として機能した。激しい肉弾戦もさることながら、クレバーさを感じさせるカバーリングなど……。この試合では、随所から彼の能力の高さを見て取ることができたと言っていい。
なかでも衝撃的だったのが、65分のシーンだ。この場面でローマのMFニコロ・ザニオーロに自陣PA付近でGKを躱され、左サイドから無人のゴールにシュートを放たれたインテル。しかし、そこで決死のスーパーブロックを見せたのがシュクリニアルだった。このCBは間一髪のところでゴール前に戻ってくると、枠を捉えていたシュートをラインぎりぎりのところでクリア。最終的には抜け出したザニオーロがオフサイドの判定を受けたものの、その魂のこもったディフェンスのインパクトは非常に大きかった。この男さえいれば、インテルの守備は安泰。そう感じた人も多かったことだろう。

最終ラインであらゆる役割をこなし、決定的なピンチからチームを救うシュクリニアル。2021-22シーズン、この男を抜きにしてインテルの守備は語れない。

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