便利屋で終わっていい選手ではない バイエルンで燻るザビツァーに巻き返しはあるか

今季はバイエルンで苦境に立たされているザビツァー photo/Getty Images

先日はルンメニゲ氏から痛烈な批判も

はたして、現在バイエルン・ミュンヘンで苦しい時間を過ごすこととなっている男は、シーズン後半戦に巻き返しを見せることができるのか。昨夏大きな期待を背に絶対王者へ加入するも、ここまで厳しい立場に置かれているのはオーストリア代表MFマルセル・ザビツァー(27)だ。

昨季まで所属していたRBライプツィヒでこそ、チームの中心選手だったザビツァー。だが、今季の同選手は新天地でなかなか試合に絡むことができていない。ここまで公式戦での出場こそ16試合あるが、そのうち先発出場を果たしたのはたった5試合のみ。現状は厳しいと言わざるを得ない。

加えて、ここ最近のザビツァーはチーム事情から不慣れな左サイドバックのポジションも経験。器用な選手だけに悪くないパフォーマンスは見せているのだが、やはりなかなか本職の中盤で先発できないのはもどかしさが残る部分もある。便利屋で終わっていい選手ではない。現在のザビツァーを見て、そんなことを思っているファンも決して少なくはないだろう。

「マルセルは当初我々が想像していたようなプレイを見せることができていない。現時点で彼がチームを改善しているのは見たことがない」(独『Spox』より)

先日はバイエルンの元CEOであるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏からも、このように辛辣なコメントをぶつけられていたザビツァー。ルンメニゲ氏も気持ちも理解できるが、はたしてこのオーストリア代表MFはここから華麗なる逆襲劇を披露することができるのか。本来の実力は誰もが知っている選手だけに、周囲の評価を覆す活躍を披露してほしいところだが……。

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