EUROで5発のシックは“完全覚醒”したのか アップダウン激しかった25歳が見せる可能性

レヴァークーゼンのエースとして進化するシック photo/Getty Images

ワールドクラスのストライカーとなるか

チェコ代表FWパトリック・シックは真の点取り屋として覚醒したのだろうか。

シックのキャリアはアップダウンが激しいものだった。2016-17シーズンにはサンプドリアの一員としてセリエAで11得点を記録し、一躍ブレイク。その活躍から同じイタリアのローマに引き抜かれたのだが、なぜかローマでは急失速してしまった。通算58試合で8得点と、ローマにシックはフィットしなかったのだ。

2019-20シーズンにはドイツのライプツィヒにレンタル移籍してリーグ戦10得点を挙げる活躍を披露したが、2020-21シーズンより加入したレヴァークーゼンではリーグ戦9得点にダウン。僅か1点の差ではあるものの、2020-21シーズンの方がプレイタイムは500分ほど長かった。それだけに二桁に到達出来なかったのは残念だった。

191cmと恵まれたサイズを持ち、技術も悪くない。だが、もう1つブレイクしきれない。シックにはそんな印象もあったが、今季は一味違う。開幕からレヴァークーゼンのエースとしてゴールを量産し、ここまでリーグ戦15試合をこなして17得点を記録。驚異的なペースでネットを揺らしている。

独『Sport1』もこの変貌ぶりに驚いているが、やはりターニングポイントは昨夏のEURO2020だろう。チェコ代表のエースとしてシックは5得点を挙げる活躍を見せ、そこで何かを掴んだように思える。

「大会は僕に多くの自信を与えてくれた。大会前まではポテンシャルを活かし切れていない選手と見られていたけど、大会後には自分に何が出来るか気付いた。幸いそれがブンデスリーガでも続けられている」

シックもこのように手応えを口にしており、昨夏のEUROでシックは完全に目覚めたのかもしれない。デビューが早かったこともあり、シックはまだ25歳だ。ここからワールドクラスのストライカーとの評価を確立していくことになるのか。やや時間はかかったが、今季はポテンシャルをフルに発揮するシーズンとなっている。

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