久保建英はビッグクラブでポジション得るレベルに達したか? 評価し難いレアル入りからの“2年半”

マジョルカにレンタル移籍中の久保 photo/Getty Images

今季もレンタル移籍が大成功とは……

2019年夏、日本代表MF久保建英はレアル・マドリードと契約を結んだ。バルセロナのカンテラで育ってきた久保がレアルと契約したニュースには日本のサッカーファンも大いに注目することとなったが、あれからの2年半で久保の評価はどう変わったのか。

いきなりレアルでポジションを確保できるわけではないことは誰もが理解しており、久保はマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、今夏にはもう一度マジョルカと、レンタル移籍を続けてきた。来夏でレアルと契約を結んでから3年になるわけだが、現時点ではビッグクラブでポジションを確保できるレベルかは疑わしいだろう。

スペイン『Defensa Central』も1回目のマジョルカへのレンタル移籍は評価しているが、今季のパフォーマンスに関しては厳しい見方を示している。怪我の影響があったとはいえ、ベンチに座っている時間も長い。10試合で1得点という成績は、決して満足できるものではないだろう。
昨季はビジャレアル、ヘタフェで苦しい時間を過ごすことになり、久保がこの3年で急激に成長したかは微妙なところ。最近のサッカー界では10代から活躍するプレイヤーも増えているが、久保は来年6月で21歳だ。ビッグクラブで活躍していくなら、そろそろ目立った結果が欲しい。

所属元のレアルの方は右のウイングにロドリゴ・ゴエス、マルコ・アセンシオ、さらに最近はエデン・アザールの復調も期待されるなどライバルが多い。やはりレアルのようなメガクラブでポジションを勝ち取るには、FWヴィニシウス・ジュニオールのような鮮烈なパフォーマンスが必要なのだろう。ヴィニシウスは久保の1つ年上だが、この1年で大きく差がついてしまった印象だ。

同メディアは、今のところカルロ・アンチェロッティが使用する[4-3-3]の中に久保の居場所を見つけるのは難しいと見ている。ただ、可能性が消えたわけではない。後半戦のパフォーマンス次第では評価が変わる可能性もあり、同メディアもその部分に期待している。

今季前半戦は怪我もあって消化不良な結果となってしまったが、後半戦からギアを上げられるのか。まだまだ20歳と若い選手ではあるものの、スペインでのプロ生活も2年半の時が過ぎようとしている。今後のサッカー界のスーパースターとなるだけの才能を備えているのか、その答え合わせの時が近づいているのではないか。

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