日本人はより早いタイミングで海外に挑戦するべき? 欧州での若手選手高騰から見る年齢の重要性

セルティックで得点を量産している古橋 photo/Getty Images

古橋ももう少し若ければリヴァプールやシティ行きもあったか

今夏の移籍市場ではヴィッセル神戸からスコットランドの名門セルティックへ渡った古橋亨梧(26)。指揮官が元横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルーという日本人に詳しい監督だったこともあり、継続した出場機会を得えると、得点を量産。リーグ戦では13試合で8ゴールを記録するなど、既にチームのエース級の存在となっている。

そんな古橋だが、元スコットランド代表で現在は解説業を務めるパット・ネビン氏に「リヴァプールやマンチェスター・シティにピッタリだ」と太鼓判を押される選手にまで成長している。神戸時代にはあり得なかったことであり、スコットランド行きは大正解だったといえる。

しかし、26歳という年齢がネックとなるか。まだまだこれからの選手であることは間違いないといえるが、前述した名門クラブは能力のある若い選手を欲しがる傾向にある。そのため、才能のある若手の移籍金が高騰しており、シティからバルセロナ行きがほぼ確定しているフェラン・トーレス(21)には総額約84億円の移籍金が支払われると予想されている。

このことからも欧州でのキャリアの最終地点をビッグクラブとするなら日本人選手は早めの海外移籍が今後必須となるだろう。現在、セルティック行きが確実視されている川崎フロンターレの旗手怜央も24歳と若手と中堅の間であり、今後のステップアップを見据えるのならギリギリのタイミングだ。

理想的なのはやはり、アーセナルでプレイする冨安健洋(23)のケースだ。高校卒業を待たずにアビスパ福岡のトップチームでプレイしており、その後順調にベルギー、イタリアで成長して今季からイングランドで活躍している。どうしても大学を経由することになれば、卒業で22歳、そこからJリーグで活躍し、最も早くて旗手の24歳だ。大学サッカーから発掘するシステムが悪いとはいわないが、第2の冨安を生み出すためにも、10代での育成に日本はより手を加えるべきか。

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