ブンデスで驚異の地上戦勝率《74.07%》 バイエルンが期待を寄せるアメリカ代表DF

ホッフェンハイムで奮闘を見せているリチャーズ photo/Getty Images

若きCBがレンタル先で躍動中

近年、多くの若手アメリカ人選手が欧州トップシーンで頭角を現している。そのなかでも、DFのポジションで特に注目されているのはクリス・リチャーズ(21)だろう。2017年夏、母国のFCダラスからバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれた同選手。前線や中盤に比べて最終ラインのタレントはそこまで多くないアメリカ代表にとって、若くして欧州へ渡ったセンターバックへの期待値は高い。

そんなリチャーズだが、彼はここから覚醒への道を辿っていくのだろうか。昨季途中からレンタルされているホッフェンハイムで、この21歳は非常に印象的なパフォーマンスを披露中だ。なかでも注目したいのは、自慢のスピードと対人性能を生かした守備。データサイト『SofaScore』によると、今季ここまでの同選手はリーグ戦13試合の出場で地上戦勝率74.07%という恐ろしい記録を叩き出している。また、対峙した相手に許したドリブル突破数もわずか3回と、武者修行先で守備者としての才能は開花しつつあると言っていい。加えて、現地時間11日のフライブルク戦では得点もマーク。攻守に存在感が出てきた印象だ。

今季のバイエルンではニクラス・ズーレやダヨ・ウパメカノ、リュカ・エルナンデスといったCBが躍動中。しかし、この調子で成長を続ければ、リチャーズにも彼らの牙城を崩すチャンスはありそうだ。以前までのリチャーズなら難しかったかもしれないが、今の彼にはトップレベルでも十分に通用する対人性能がある。ホッフェンハイムは買取を希望していると現地メディアが伝えているものの、来季はバイエルンに復帰して勝負する彼の姿も見てみたい。それほどのレベルに成長しているのは間違いない。
待っている道は険しそうだが、武者修行先で着実な成長を見せるリチャーズ。周囲から大きな期待をかけられる21歳は、はたして今後どこまでスケールの大きなCBに成長していくのだろうか。彼が覚醒するとなれば、アメリカ代表とバイエルンの双方にとって明るい材料となる。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ