チェルシーでも戦力となるに違いない メキメキ実力を伸ばす新生パレスの”ランニングマン”

走力で差を付けるギャラガー photo/Getty Images

中盤を活性化させている

アーセナルのエミール・スミス・ロウ、ブカヨ・サカ、マンチェスター・シティのフィル・フォーデン、チェルシーのメイソン・マウントとプレミアリーグではイングランド出身の若者たちが躍動している。特にスミス・ロウは10番、サカは7番といわゆるエースナンバーを付けており、クラブからの信頼度の高さがうかがえる。

そんな彼らにネームバリューでは劣るが、結果で存在感を示しているのがクリスタル・パレスのMFコナー・ギャラガーだ。

チェルシーユースで育ち、近年はプレミアリーグの下位クラブにローン移籍していた経歴を持つギャラガー。今季はパトリック・ヴィエラが就任した新生パレスに加入すると、既に15試合に出場し、6ゴール3アシストの見事な数字を残している。昨季はアンドロス・タウンゼントをはじめとした主力の放出があり、今季の出来が心配されたが、トップカテゴリーで戦えているのはギャラガーの働きがあってこそだといえる。

ギャラガーの強みは豊富なスタミナを生かしたランニングだ。攻撃では常にスペースを探して走っており、味方にボールを要求している。また、守備でも積極的なプレッシングで相手のビルドアップに圧力を与えるのも強みだ。13日に行われたプレミアリーグ第16節エヴァートン戦でも先発出場したギャラガーは、チームトップとなる4回のボール奪取を記録。それでいて、ボールを持てば正確なキックからチャンスを作り出すことができ、極めつけは後半アディショナルタイムのミドルシュートだ。今のパレスはこの21歳の若者を中心に回っているといっても過言ではなく、ポテンシャルの大きさを世界に知らしめた。

21歳にして大きく開花したギャラガー。各メディアでは早くも来季のチェルシー復帰は決まりと騒いでおり、トーマス・トゥヘル監督のもとどのような選手になるのか楽しみだ(データは『WhoScored.com』より)。

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