日本の潰し屋は2年で《5倍》の市場価値になった 170万ユーロのバーゲン補強大ヒット

シュツットガルトのリーダーになった遠藤 photo/Getty Images

クラブ史に残る見事な補強に

若い頃より世代別日本代表には継続的に選ばれていたが、日本代表MF遠藤航がここまでのプレイヤーに成長すると誰が予想していただろうか。

守備力には定評があったが、若い頃は地味な選手との印象もあった。しかし、シュツットガルトへ移籍してからは足下の技術も向上。いつしか日本代表の中盤で1番欠かせない選手になった。

独『Sportschau』によれば、シュツットガルトでディレクターを務める敏腕スカウトのスヴェン・ミスリンタート氏もクラブで1番の補強だったと名指しする。
「最も重要な補強はキャプテンの遠藤だ。彼が目玉であり、絶対的なリーダーだ。100%の状態でなくとも、彼はブンデスリーガの平均を超えてくる」

これはお世辞ではないだろう。遠藤はベルギーのシント・トロイデンから加わったが、シュツットガルトが獲得に費やした額は170万ユーロだ。金額から考えても大バーゲンと言っていい。

市場価値も上昇中だ。最初にレンタルでシュツットガルトに加わった2019年夏の時点では、移籍情報サイト『Transfermarkt』にて遠藤の市場価値は200万ユーロとなっていた。

それが今では5倍の1000万ユーロだ。すっかりブンデスリーガを代表する守備的MFとなり、この素質を見抜いていたのだとするとミスリンタート氏の目利きは恐ろしい。

金額的なことを考えても、遠藤はシュツットガルトのクラブ史に残る大ヒット補強と言っても大袈裟ではないだろう。

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