1年後にオランダ代表を救う存在に? 2部で得点量産する“21歳”の点取り屋

オランダ2部で得点を量産するダリンガ photo/Getty Images

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攻撃陣の新たなオプションとなる可能性も

近年のオランダ代表にて、注目を集めているのはタレント揃いの守備陣だ。リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクを筆頭に、ユヴェントスのマタイス・デ・リフトやインテルのステファン・デ・フライなどといった実力者が揃う最終ラインは、世界でも類を見ないほどにハイレベルだ。

しかし、その一方で前線のタレントはやや小粒か。バルセロナのメンフィス・デパイやヴォルフスブルクのボウト・ベグホルスト、ドルトムントのドニエル・マレンといったFWも非常に興味深い存在ではあるのだが、まだ彼らのことを“ワールドクラス”とは呼べないだろう。かつてはロビン・ファン・ペルシーやアリエン・ロッベン、ヴェスレイ・スナイデルといった強力攻撃陣が揃っていた頃に比べると、物足りなさは否めない。

もちろん、ファン・ペルシーらを擁したユニットは特別だったが、来年開催されるカタールW杯までにはもう少し攻撃陣にタレントが欲しいところと言える。はたして、残り1年でオランイェのそんな不安を解消する新たな存在は登場するのか。
ひとり注目しておきたいのは、今季オランダ2部で得点を量産するストライカーだ。その名はテイス・ダリンガ。昨季までフローニンヘンに所属していた21歳は、今夏移籍したエクセルシオールでここまでリーグ戦24得点のハイパフォーマンスを披露している。そのシュート決定率も32.43%を誇っており、彼は巡ってきたチャンスをことごとくモノにしている(データサイト『SofaScore』より)。ダリンガがこの1年で大きな飛躍を遂げることとなれば、オランダ代表の攻撃陣には新たなオプションが増えることとなるだろう。

そんなダリンガには現在ステップアップも噂されており、今冬の移籍市場では複数の4大リーグクラブが彼の獲得を狙っていると蘭『De Telegraaf』が伝えている。本人も上昇志向は強いようで、先日は「僕は今季、ゴールを決めるためにエクセルシオールに来た。でも、その一方では野心もあるんだ。最終的にはできるだけ高いレベルでプレイしたいと思っているよ」とのコメントも残している。

現時点では2部で活躍するストライカーの1人に過ぎないものの、これからの成長が楽しみなダリンガ。彼が覚醒すれば、オランダ代表にとっては非常に頼もしい存在となるかもしれない。

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