負傷癖のあるカルバハルに代わる新たな攻撃的SB ペップ・シティで忘れられてしまった男

ポルトガルで素晴らしいパフォーマンスを披露しているポッロ photo/Getty Images

評価されるべき選手か

カルロ・アンチェロッティ新体制で今季に臨んでいるレアル・マドリード。ここまでは概ね好調を維持しており、先日のCLグループステージシェリフ戦でも白星を挙げている。

そんなレアルだが、右サイドバックに新たな戦力を加えたいと考えているようだ。英『talk SPORT』によればスポルティング・リスボンのDFペドロ・ポッロに関心を寄せているとのこと。ポッロはマンチェスター・シティからのローンプレイヤーであり、スポルティングも彼を高く評価しているが、完全移籍での加入は財政的にも難しく、そこでレアルが獲得を持ち掛けているようだ。

長年スペインでプレイし、2019年にシティに加入したスペイン代表DFだが、イングランドでのプレイ経験はなく、2020年からポルトガルの強豪スポルティングにローン移籍している。代表に選ばれるなど、スペイン国内では高い評価を得ている選手だが、「ペップとは一度も話したことがない、僕と契約したことすら知らないと思うよ」とメディアのインタビューに答えており、シティからの評価はそこまで高くないようだ。

右サイドバックを主戦場としつつ、クラブでは右ウイングバックもこなしているポッロ。縦への推進力を武器とする選手で攻撃的なスタイルが彼の持ち味だ。今季は既にリーグ戦で2ゴールを挙げており、得点も期待できる選手である。高いクロスで好機を演出しながら、大外だけでなく、中央での崩しができるアイデアを持っており、攻撃的なSBの駒が不足しているレアルからすればピッタリな選手といえる。また、レアルの右SBであるダニエル・カルバハルは怪我が多く、ここで戦力を補強するのも悪くない手だ。

22歳と若く能力は確かなポッロだが、シティではなぜか不遇な扱いとなっている。今後の成長を考えても、レアルへのステップアップはキャリアの転機となりそうだ。

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