南野拓実が目指すのはフィルミーノではない 3トップの中央でモデルとするべきFWは

アーセナル戦でゴールを決めた南野 photo/Getty Images

アーセナル戦で結果を残した

南野拓実はプレミアリーグ第12節のアーセナル戦で、今季リーグ初ゴールを決めた。続くUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節のポルト戦では、3トップの中央でスタメン出場するなど、リヴァプールのトップレベルでプレイしている。

そんな南野は元々ロベルト・フィルミーノの役割を期待されてザルツブルクからリヴァプールへ加入した。しかし現状3トップの中央で期待されたような活躍ができているとは言えない。それでもポルト戦で示した南野の存在感は、別の選択肢を予感させるプレイだった。

リヴァプールは昨シーズン、ウイングの補強としてディオゴ・ジョタを獲得する。そんなジョタが今季は3トップの中央にフィットし、怪我で離脱するフィルミーノの穴を埋めた。ジョタはフィルミーノのようにテクニックと強さで中盤に降りての組み立て役になるのではなく、中盤まで下がりつつも自身の特長であるスピードを活かしながら裏を狙って、守備陣を混乱させた。

ポルト戦の南野にもジョタのような動き出しが見られた。中央の位置まで下がってポゼッションに参加するだけでなく、サディオ・マネとポジションを交換しながら、時にはディフェンスラインの裏に抜け出してチャンスを作る。フィルミーノではなくジョタのように3トップの中央で輝きを放った。

これは今後のリヴァプールにおいても大きな武器となるだろう。フィルミーノとはタイプの異なったジョタと南野を1トップの中央に置くことができ、さらに両者ともウイングでも起用できる。ユルゲン・クロップ監督の戦術の幅もさらに広がることだろう。南野のさらなる躍進から目が離せない。

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